「くっ……はぁっ！！」

ズドドドドドッ！！

先程までの拮抗していたのが一転、次第に追い込まれるなか、雪那はミラクルガンスラッシュをガンモードにして数弾の魔力と神通力の混合弾を放つ。

ズガガガガガァンッ！！

雪那が放った混合弾は全弾命中し、マトイがいた場所が煙に包まれる。

「！？」

「………」

が、煙の中から部分的に龍化させた右腕で防いだのだろう、無傷のマトイが現れる。

(くっ……なら！！)

・・・フッ・・・

「はあああぁぁぁっ！！」

そんなマトイに対し、雪那は空間移動しながら、自身の出力を上げながら、魔力と神通力を纏わせて強化したミラクルガンスラッシュ・スラッシュモードと白聖蘭で斬りかかる。

「ッ！！」

ガキィィィンッ！！

対するマトイも出力を上げながら魔力とNSを纏わせて強化した薙刀で雪那のミラクルガンスラッシュと白聖蘭を受け止める。

「「はあああぁぁぁーーーっ！！」」

ガキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキィンッ！！

その後、二人は互いに出力を上げながら互角の戦いを繰り広げる。

ガキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキィンッ！！

(くっ……ノゾミさん以上の魔力とNSにこの錬度……この方、かなり手強い……！！)

(やはり手練れ……これ以上、神性を上げれば、私の正体が割れてしまう……！！)

((次で決めましょう！！))

ガキィィィンッ！！

マトイに流れる『創世龍』の血とその血に共鳴し、一時的に目覚めつつある雪那に流れる『夢現神』の血の影響によって互いの考えがシンクロするなか、二人は互いに距離を取る。

カァァァ・・・ッ！！

距離を取った後、マトイは槍の切っ先を雪那に向けて構え、切っ先に魔力とNSを集束、圧縮させていく。

対する雪那も白聖蘭を両手で握り、魔力と神通力を集束させ、纏わせていく。

「『織り成す絶唱』！！！」

「誘心流剣術、奥義・・・『堕天』！！！」

ズガアアアァァァーーーンッ！！

ズバアアアァァァーーーンッ！！

次の瞬間、マトイは白みが強い空色の集束砲撃を、雪那は虹色の集束斬撃を同時に放つ。

「ちょ、ちょちょっと待って！！二人とも！！！」

『ホープ！マキシマムドライブ！！』

『もしも！マキシマムドライブ！！』

ガシイイイィィィンッ！！

「「！？ノゾミさん！？」」

が、次の瞬間、異変を察知して駆けつけてきたノゾミがホープメモリともしもメモリのマキシマムドライブの“力”を得た状態で半龍化し、間に入って二人の攻撃を受け止める。

シュウウウ・・・ッ！！

「「「！？」」」

すると次の瞬間、ホープメモリともしもメモリの“力”によるものか、二人の攻撃がノゾミに吸収されていく。

「あ……あぁあぁぁあああぁああぁぁぁあぁああぁあぁぁあああぁあぁぁあああぁああぁぁぁあぁああぁあぁぁあああぁっ！！？」

「「ノゾミさん！！」」

マトイと雪那がそう言うなか、二人の攻撃の殆んどがエネルギーとしてノゾミに吸収され尽くされる。

「きゅー………」ｸﾗｸﾗ

「ノゾミ！！」

が、余波でボロボロになった気絶し、その直後に同じく異変を察知してきたセッテやフェイト達が駆けつけてきた。