「うわぁ～っ♪」ｷﾗｷﾗ

「凄く……綺麗な……森……だね……」

「合宿先ってこの森の奥にあるんですか？」

「うん。そうだよぉ～。」

その後、滞在先に向かって森の中を歩く最中、森の風景にアカリとジェイがそう言うなか、そう尋ねるカインに対し、なのはは笑顔でそう答える。

「森か……元いた世界のエレンちゃんの家を思い出すね。」

「あの時は迷惑かけてごめんね。ヴィオラちゃん。」

「お！見ろよ！ルーミア！！可愛いリスや兎がいるぞ！！」

「兎か……『幽玄卿』の森の中で生活していた時のことを思い出すな……」

「？ルーミアさんって森の中で生活していたことがあるんですか？」

ヴィオラとエレンがそう話をするなか、シュガーとそう話をするルーミアに対し、ミウラがそう尋ねる。

「あぁ、五十年くらい森の中で過ごしたよ。」

「「「「「「五十年！？」」」」」」

「あれ？言ってなかったっけ？私、こう見えても千年以上生きてるんだよ。」

「「「「「「千年！？」」」」」」

「あぁ、妖怪はあまり見た目が変わらないんだよ。」

「因みに私とこの甘党も吸血鬼で四九五歳と長命ですよ。」

ルーミアの年齢について、そう困惑の声を上げるナカジマジムの面々に対し、夜見とフランがそう説明する。

「なるほど………」

「あれ？吸血鬼って確か、日光を浴びると灰になるって聞いたことが……」

「フランさんとシュガーさん、大丈夫なんですか！？」

夜見とフランの説明にアインハルトがそう納得の声を上げるなか、コロナはそう言いながら首を傾げ、リオは慌ててそう尋ねる。

「あぁ、それは大丈夫ですよ。他の世界の吸血鬼はどうなのか知りませんが、『ゆっくり幻想卿』の吸血鬼は日光や流水は平気ですので。」

「そういえば、今まで気にならなかったが、真夏日も日傘もなしに出歩いてたな。」

「今更感凄いけどね。」

「これぞご都合主義wwwww」

「お黙り。」ﾄﾞｽｯ!!

「ぐふっ！？」

そんなリオに対し、フランがそう説明し、魔理沙と霊夢がそう言うなか、そう言う零次に対し、悠月はそう言いながら肘鉄を食らわせる。

「風も気持ちいいですね。マコトさん。」

「あぁ、そうだな……って今更なんですが、こんな大人数でも大丈夫な滞在先ってどんな人なんですか？」

みゆきとそう話した後、マコトは滞在先のことについて、そう尋ねる。

「私達、『機動六課』の技術班の民間協力者で大の設計好きな人なんだ。凄く明るい人だから皆もすぐに馴染めると思うよ。」

「そうですか……」

(ん？リリなのキャラで大の設計好きで明るい性格のキャラって言えば……)

「あ。見えてきた。彼処が今回、お世話になる所だよ。」

マコトがそう思いながら首を傾げるなか、なのははそう言いながら最終目的地を指差す。

その先には某旅館に酷似した旅館があった。

「いやいやいやいや！！なんでここにがっつりとした旅館があるんだよ！？」

「しかも見覚えあるし！！」

「まさかの安○屋wwwww」

「いらっしゃーい！前よりもパワーアップして待ってたよ！！」

旅館に対して、マコト、美咲、零次の三人がそうツッコミを入れるなか、玄関前で立っていた紫髪の少女、ルーテシア・アルピーノはハイテンションでそう言う。

『………』

『あはは……』

「？ルーテシア……ちゃんって『カルナージ』に住んでいるんじゃないんですか？」

ルーテシアのテンションの高さにノゾミやフラン達は呆然とし、ヴィヴィ達は苦笑いを浮かべるなか、美咲は首を傾げながらそう尋ねる。

「え？ここ、うちの別荘だけど？」

「べ、別荘……」

「普通に旅館として経営しててもおかしくないレベルだぞ。これ。」

そんな美咲の疑問に普通に答えるルーテシアに対し、みゆきとマコトはそう言った。