武人の国
廊下・・・
「『機動六課』に?私が?」
「えぇ。あなたさえ良ければ、夜見と結花と共に『妖怪の国』担当班として来て頂けないかと……」
首を傾げながらそう尋ねるルーミアに対し、アインスはそうスカウトする。
「……せっかくの誘いだけど、断るよ……私にはその資格はないからね。」
「?何か事情でも?」
「……私はあの国では大罪人だから……」
首を傾げながらそう尋ねるアインスに対し、ルーミアはそう言いながら五十年前、自身が起こしてしまった人間や妖怪に対する大量人喰い事件のこと、その事件がきっかけで『妖怪の国』から追放されてからシュガーに出会うまでの五十年間、『幽玄卿』に結界で閉じ込められていたことを説明した。
「そんなことが……」
「私もなんでそんなことをしたのか、はっきりとは覚えてないけど少なくとも、あの国にいる資格はない程の罪を犯したってことは確か。だから、あなた達の誘いに乗る資格もないよ。」
ルーミアはそう言いながら、その場から立ち去ろうとする。
「……私も。私も、そうでした……望まぬ破壊を強いられ続け、多くの人々に不幸をもたらしてしまいました。それを止めるためにも、私は自分を滅することにしました……」
「!?」
が、アインスはそう言いながら『闇の書』時代のことを説明する。
「一度は消滅した私は新たな主であるフェイトの使い魔として再度この世に戻ってきました。ですが、私が背負う罪は変わらない。それで主フェイトに一度相談したことがあるんです。そうしたらこう言われました。『償いなら皆で探していけば良いよ。一人じゃないんだから、皆に相談して、出来なかったことを周りの人達に、これから関わっていく人達に返していこう。』と。」
「………」
「あなたも、私達と一緒に探してみませんか?ご自分の犯した罪の償い方を……」
「……少しだけ、時間をくれ……」
自分の過去と今を話し終えた後、そう言ってくるアインスに対し、ルーミアはそう言いながら歩き去っていく。
「………」
そんなルーミアをアインスは優しい笑顔で見送った。
「『機動六課』に?私が?」
「えぇ。あなたさえ良ければ、夜見と結花と共に『妖怪の国』担当班として来て頂けないかと……」
首を傾げながらそう尋ねるルーミアに対し、アインスはそうスカウトする。
「……せっかくの誘いだけど、断るよ……私にはその資格はないからね。」
「?何か事情でも?」
「……私はあの国では大罪人だから……」
首を傾げながらそう尋ねるアインスに対し、ルーミアはそう言いながら五十年前、自身が起こしてしまった人間や妖怪に対する大量人喰い事件のこと、その事件がきっかけで『妖怪の国』から追放されてからシュガーに出会うまでの五十年間、『幽玄卿』に結界で閉じ込められていたことを説明した。
「そんなことが……」
「私もなんでそんなことをしたのか、はっきりとは覚えてないけど少なくとも、あの国にいる資格はない程の罪を犯したってことは確か。だから、あなた達の誘いに乗る資格もないよ。」
ルーミアはそう言いながら、その場から立ち去ろうとする。
「……私も。私も、そうでした……望まぬ破壊を強いられ続け、多くの人々に不幸をもたらしてしまいました。それを止めるためにも、私は自分を滅することにしました……」
「!?」
が、アインスはそう言いながら『闇の書』時代のことを説明する。
「一度は消滅した私は新たな主であるフェイトの使い魔として再度この世に戻ってきました。ですが、私が背負う罪は変わらない。それで主フェイトに一度相談したことがあるんです。そうしたらこう言われました。『償いなら皆で探していけば良いよ。一人じゃないんだから、皆に相談して、出来なかったことを周りの人達に、これから関わっていく人達に返していこう。』と。」
「………」
「あなたも、私達と一緒に探してみませんか?ご自分の犯した罪の償い方を……」
「……少しだけ、時間をくれ……」
自分の過去と今を話し終えた後、そう言ってくるアインスに対し、ルーミアはそう言いながら歩き去っていく。
「………」
そんなルーミアをアインスは優しい笑顔で見送った。