武人の国

「!?脳波のネットワークがッ!?」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

夜見の“癒しの羽根”によって武人や子ども達の人工オルフェノク化が解けると同時に再調整の応用で繋げた脳波のネットワークも破壊されたことに気付いたシオマネキングがそう困惑の声を上げるなか、夜見は雹の羽根を大量に飛ばし、攻撃を仕掛ける。

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

「ぐぅぅぅっ!?」

「フッ!!」

大量の雹の羽根を受け、ダメージを受けているシオマネキングに対し、夜見は生成した氷の剣を手にし、斬りかかる。

「くっ!!」

ガキィィィンッ!!

対するシオマネキングは左手の鋏で夜見の氷の剣を受け止める。

「ハッ!!」

ドカァァァンッ!!

「ぐはっ!?」

が、夜見はすぐさまシオマネキングの腹に膝蹴りを入れて蹴り飛ばす。

「くっ・・・はぁっ!!」

ブオオオォォォーーーッ!!

蹴り飛ばされたシオマネキングは口から発火性のある溶解液を勢いが強い水鉄砲のように放ってくる。

「ハッ!!」

ビュオオオォォォーーーッ!!

ズガァァァンッ!!

対する夜見は竜巻状にした氷雪の吹雪を放ち、相殺させる。

「「夜見(さん)……」」

「「「イィーッ!!」」」

「「!?」」

スノードロップオルフェノクに覚醒し、シオマネキングと戦闘を始めた夜見を見ながらフランとシュガーがそう言うなか、ショッカー戦闘員達が二人と倒れ込んでいるジェイに襲いかかってくる。

ボオオオォォォーーーッ!!

「「!?」」

「「「イィーッ!?」」」

ドッカァァァンッ!!

が、何処からか放たれた炎によって撃退される。

スタッ!!

「ジェイさん!!」

「「!?妹紅(さん)!?」」

次の瞬間、炎が放たれた方から事態を察知してきた妹紅がそう言いながら駆けつける。

「ジェイさん!!しっかりしてください!!ジェイさん!!」

駆けつけた後、妹紅はそう呼びかけながら駆け寄る。

「ウッ……妹紅……サン……」

が、ジェイの息は絶え絶えで意識もはっきりしていない。

「「「イィーッ!!」」」

そんななか、新たなショッカー戦闘員達が襲いかかってくる。

「ッ!!待ってて!!ジェイさん!!この変態共を片付けて、必ず助けるから!!それまで頑張って!!!」

ボオオオォォォッ!!

妹紅はそう言いながら、サイキックによる炎を纏いながらショッカー戦闘員達に向かっていった。
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