武人の国
城・・・
「ーーー以上のことから考えて今、この『武人の国』で起きているサイキック持ちの子ども達の連続失踪改め連続誘拐事件とオルフェノクの出現の黒幕はショッカーと奴等と組んでいる『Xマジンラー』所属の科学者、影虎朴と見て、間違いないわ。」
その頃、捜査本部となった城では現段階でわかっていることを佳奈多が説明していた。
『まさか、まだショッカーが活動していたなんて……』
『『メガリバース計画』を阻止した時に組織の頭である地獄大使は本郷さんに倒されたのにね……』
「そちらの方はどう?」
「何か異変は起きてないか?」
『こっちは今のところ、大丈夫だよ。油断はできないけどね。』
佳奈多からの説明を聞いて、『機動六課』本部にいるフェイトとカオリが真剣な表情でそう言うなか、そう尋ねるなのはとシャトラに対し、ツカサは真剣な表情でそう答える。
『それにしても、はやてちゃんまで拐われるとはね。』
「はやてに受け継がせたファイズギアは佑人さんが事前に組み込んでくれていた緊急用プログラムでリィンの蒼天の書の中に収納されてるからリィンがここにいる以上、敵に使われることがないのは不幸中の幸いね。」
『夜天の書は連絡を受けた後、すぐさまアインスに頼んで、アインスの管理権限でこっちに回収したので問題はないかと……』
「それでも予断は許されない状況だな。」
「だね。」
「ぐっ……すまねぇ……俺が一緒にいながら……!!」
「あぁ!まだ動いちゃダメです!!サイキックで治せるって言ってもあまり動いちゃ効き目が悪くなります!!」
そんななか、そう言いながら起き上がろうとするデュオに対し、サイキックで治療をしていた結花はすぐさまそう注意する。
「デュオ。気持ちはわかるけど、今は自分の傷を治すことに専念しなさい。」
「くっ……!!」
『とりあえず、こちらは私が指揮します。そちらに救援に行きたいのは山々ですが。』
『今、ここを空ける訳にはいかないからね。』
『ここは何が何でも私達で護ります。ですからそちらはどうか、はやてと子ども達のことに集中してください。私達の分も。』
「ありがとう。フェイト。カオリ。ツカサ。それじゃあ、敵の戦力について、改めてまとめてみましょうか。」
「今、わかってる限りではショッカーからはシオマネキングとショッカー戦闘員達……シオマネキングはともかく、ショッカー戦闘員はそんなに脅威にはならなそうだな……」
「寧ろ厄介なのはショッカーと組んでいる影虎が開発した『空気感染型人工オルフェノク因子』で人工オルフェノクにされ、再調整の応用で脳波のネットワークを繋げられ、サイキックの“力”をブーストされた子ども達だね。再調整で操られている訳でもあるから迂闊には倒せない。」
「その子ども達のネットワークを利用して多才能力を獲得している影虎も厄介だわ。しかも、奴は例のレプリカライダージュエルで仮面ライダーへの変身能力も得ている。」
「影虎は人工オルフェノクに変えることで脳が完全にネットワークに取り込まれて昏睡状態になるのを防いでいると言っていたです。」
「まさに悪魔の所業だな。」
『完全に子ども達を兵器として扱っている……!!』
「絶対に許せないね……!!」
結花の治療を受けながらそう言うリィンの言葉を聞いて、シャトラ、フェイト、なのはの三人は怒りの表情でそう言う。
(いざという時は私がファイズギアをもう一度、使うことも考えないと……)
『……佳奈多さん。お父さんから伝言を預かっているのですが……』
佳奈多がリィンを見ながらそう考えるなか、フェイトは真剣な表情でそう話しかける。
『『ファイズギアは使うな。今のおまえにファイズギアの負荷はきつすぎる……どうしても“力”が必要ならリサが渡したベルトを使え。』だそうです。』
「!?……わかったわ。なら、佑人さんとリサを通じて、美琴達に協力を要請して。本来なら一般人は巻き込むべきじゃないけど、彼女達の方が脳波のネットワークや対多才能力戦に詳しいわ。」
『わかりました。』
「それとデュオのデスサイズを『希望島』に送るからその改修も急ピッチでやるように要請して。」
『了解です。』
そうして会議は終了し、佳奈多、なのは、シャトラの三人もまた聞き込みとはやての捜索に加わった。
「ーーー以上のことから考えて今、この『武人の国』で起きているサイキック持ちの子ども達の連続失踪改め連続誘拐事件とオルフェノクの出現の黒幕はショッカーと奴等と組んでいる『Xマジンラー』所属の科学者、影虎朴と見て、間違いないわ。」
その頃、捜査本部となった城では現段階でわかっていることを佳奈多が説明していた。
『まさか、まだショッカーが活動していたなんて……』
『『メガリバース計画』を阻止した時に組織の頭である地獄大使は本郷さんに倒されたのにね……』
「そちらの方はどう?」
「何か異変は起きてないか?」
『こっちは今のところ、大丈夫だよ。油断はできないけどね。』
佳奈多からの説明を聞いて、『機動六課』本部にいるフェイトとカオリが真剣な表情でそう言うなか、そう尋ねるなのはとシャトラに対し、ツカサは真剣な表情でそう答える。
『それにしても、はやてちゃんまで拐われるとはね。』
「はやてに受け継がせたファイズギアは佑人さんが事前に組み込んでくれていた緊急用プログラムでリィンの蒼天の書の中に収納されてるからリィンがここにいる以上、敵に使われることがないのは不幸中の幸いね。」
『夜天の書は連絡を受けた後、すぐさまアインスに頼んで、アインスの管理権限でこっちに回収したので問題はないかと……』
「それでも予断は許されない状況だな。」
「だね。」
「ぐっ……すまねぇ……俺が一緒にいながら……!!」
「あぁ!まだ動いちゃダメです!!サイキックで治せるって言ってもあまり動いちゃ効き目が悪くなります!!」
そんななか、そう言いながら起き上がろうとするデュオに対し、サイキックで治療をしていた結花はすぐさまそう注意する。
「デュオ。気持ちはわかるけど、今は自分の傷を治すことに専念しなさい。」
「くっ……!!」
『とりあえず、こちらは私が指揮します。そちらに救援に行きたいのは山々ですが。』
『今、ここを空ける訳にはいかないからね。』
『ここは何が何でも私達で護ります。ですからそちらはどうか、はやてと子ども達のことに集中してください。私達の分も。』
「ありがとう。フェイト。カオリ。ツカサ。それじゃあ、敵の戦力について、改めてまとめてみましょうか。」
「今、わかってる限りではショッカーからはシオマネキングとショッカー戦闘員達……シオマネキングはともかく、ショッカー戦闘員はそんなに脅威にはならなそうだな……」
「寧ろ厄介なのはショッカーと組んでいる影虎が開発した『空気感染型人工オルフェノク因子』で人工オルフェノクにされ、再調整の応用で脳波のネットワークを繋げられ、サイキックの“力”をブーストされた子ども達だね。再調整で操られている訳でもあるから迂闊には倒せない。」
「その子ども達のネットワークを利用して多才能力を獲得している影虎も厄介だわ。しかも、奴は例のレプリカライダージュエルで仮面ライダーへの変身能力も得ている。」
「影虎は人工オルフェノクに変えることで脳が完全にネットワークに取り込まれて昏睡状態になるのを防いでいると言っていたです。」
「まさに悪魔の所業だな。」
『完全に子ども達を兵器として扱っている……!!』
「絶対に許せないね……!!」
結花の治療を受けながらそう言うリィンの言葉を聞いて、シャトラ、フェイト、なのはの三人は怒りの表情でそう言う。
(いざという時は私がファイズギアをもう一度、使うことも考えないと……)
『……佳奈多さん。お父さんから伝言を預かっているのですが……』
佳奈多がリィンを見ながらそう考えるなか、フェイトは真剣な表情でそう話しかける。
『『ファイズギアは使うな。今のおまえにファイズギアの負荷はきつすぎる……どうしても“力”が必要ならリサが渡したベルトを使え。』だそうです。』
「!?……わかったわ。なら、佑人さんとリサを通じて、美琴達に協力を要請して。本来なら一般人は巻き込むべきじゃないけど、彼女達の方が脳波のネットワークや対多才能力戦に詳しいわ。」
『わかりました。』
「それとデュオのデスサイズを『希望島』に送るからその改修も急ピッチでやるように要請して。」
『了解です。』
そうして会議は終了し、佳奈多、なのは、シャトラの三人もまた聞き込みとはやての捜索に加わった。