幻想の守護者が次元の守護神を連れてきました
『アトラン王国』内、とあるホテル、とある一室・・・
その頃、『アトラン王国』のとあるホテルのとある一室では部屋の中がたくさんの壊れたものが散乱し、荒らされていた。
室内がこうなったのは今現在、部屋を借りている金髪縦ロールの少女が癇癪を起こして、手近にある物を手当たり次第に投げたからである。
「私達が……国外追放……?」
ボスッ!!
一通り暴れた金髪縦ロールの少女、勇者(屑)のビッチハーレムの一人であるお嬢様ビッチこと『ラミ・ウカサ』は呆然としながら、そう言いながら備え付けのベッドにうつ伏せでダイブする。
彼女がここまでショックを受けているのは先の禁忌召喚事件・・・その事件の最中、死神の行為を邪魔した罰として停学処分を食らった自分の想い人を救おうと騒ぎを起こした結果、他の二人と共に停学処分を食らうことになった自分。
彼女はそれでも『ブッシィー共和国』の上級貴族の権限を使って、自分達の停学処分を取り消させようとした。
が、そんな彼女達に対し、担任であるヴィヴィオはある一つの事実を告げた。
『『ブッシィー共和国』の王家からはあなた達は『留学』という名目の『国外追放』したと通達が来てるの。だから、今のあなた達には上級貴族としての権限はない……停学中の間、なんで自分達がこうなったのか、よく考えて反省しなさい……』
「なんでこうなったのか?そんなの……わかる訳ないじゃない!!」
ベッドにうつ伏せでダイブした後、『国外追放』の事実を聞かされた時にヴィヴィオが言っていた言葉を思い起こしたラミは涙を流しながら、そう声を上げる。
まぁ、当人達は自覚はないが、国外追放になった原因は『ブッシィー共和国』にいた頃、好き勝手やって問題を起こし過ぎたことに王家も親もぶちギレたからなのだが……
当の本人は全く自覚がなく、ただただ困惑と悲しみに打ちひしがれていた。
「……こうなったのは全部、あの女のせいだ……あの女の……」
が、そのラミの怒りの矛先があの時、勇者(屑)の邪魔をした黒髪紅目の少女、ノゾミに向けられる。
全くもって逆恨みも良いところなのだが……
「……復讐してやる……あの女も……私達を追い出した学園も国も……全て……!!」
全くもって筋違いも甚だしい怨みの言葉をラミが呟いていたその時、
「でしたら、そのお手伝いをしましょうか?」
「!?」
突然、聞こえてきた男性の声にラミが振り向くと、そこには黒髪のオールバックのポーカーフェイスの白い服を着た男がいた。
「!?誰!?」
突然、現れた男に対し、ラミは警戒心を露にしながらそう尋ねる。
「ご安心を。私はあなたに“力”を授けに来た者です。」
対する男はポーカーフェイスを崩さずにそう言う。
「?力を?」
「えぇ。あなたは復讐したいのでしょう?ノゾミ・ナカムラという少女と自分を追い出した学園や国に……」
「!?」
「ならば、我々、『Xマジンラー』の“力”の一部をあなたの復讐のためにお譲りしましょう……勿論、我々もお手伝いします……」
「……何が望みなの?」
「別に何も……ただあなたは暴れてくれればいいだけです……」
怪訝な表情でそう尋ねるラミに対し、男はポーカーフェイスのまま、そう答える。
「さぁ、どうしますか?」
男はまるで誘うかのようにそう尋ねる。
「……本当に私に“力”をくれるの?」
「えぇ。あなたが復讐できるだけの“力”をお譲りしましょう。」
最終確認するかのようにそう尋ねるラミに対し、男はポーカーフェイスのまま、そう答える。
「……欲しい……私は……あの女に復讐するための“力”が欲しい!!」
そんな男の言葉を聞いた瞬間、ラミはその眼に憎悪を宿しながらそう言う。
「……では、こちらをどうぞ………」スッ
そんなラミに対し、男は懐から黒い持ち手に白いドームの中央に赤いスィッチが付いたアイテム、『ゾディアーツスィッチ』を取り出し、手渡した。
その頃、『アトラン王国』のとあるホテルのとある一室では部屋の中がたくさんの壊れたものが散乱し、荒らされていた。
室内がこうなったのは今現在、部屋を借りている金髪縦ロールの少女が癇癪を起こして、手近にある物を手当たり次第に投げたからである。
「私達が……国外追放……?」
ボスッ!!
一通り暴れた金髪縦ロールの少女、勇者(屑)のビッチハーレムの一人であるお嬢様ビッチこと『ラミ・ウカサ』は呆然としながら、そう言いながら備え付けのベッドにうつ伏せでダイブする。
彼女がここまでショックを受けているのは先の禁忌召喚事件・・・その事件の最中、死神の行為を邪魔した罰として停学処分を食らった自分の想い人を救おうと騒ぎを起こした結果、他の二人と共に停学処分を食らうことになった自分。
彼女はそれでも『ブッシィー共和国』の上級貴族の権限を使って、自分達の停学処分を取り消させようとした。
が、そんな彼女達に対し、担任であるヴィヴィオはある一つの事実を告げた。
『『ブッシィー共和国』の王家からはあなた達は『留学』という名目の『国外追放』したと通達が来てるの。だから、今のあなた達には上級貴族としての権限はない……停学中の間、なんで自分達がこうなったのか、よく考えて反省しなさい……』
「なんでこうなったのか?そんなの……わかる訳ないじゃない!!」
ベッドにうつ伏せでダイブした後、『国外追放』の事実を聞かされた時にヴィヴィオが言っていた言葉を思い起こしたラミは涙を流しながら、そう声を上げる。
まぁ、当人達は自覚はないが、国外追放になった原因は『ブッシィー共和国』にいた頃、好き勝手やって問題を起こし過ぎたことに王家も親もぶちギレたからなのだが……
当の本人は全く自覚がなく、ただただ困惑と悲しみに打ちひしがれていた。
「……こうなったのは全部、あの女のせいだ……あの女の……」
が、そのラミの怒りの矛先があの時、勇者(屑)の邪魔をした黒髪紅目の少女、ノゾミに向けられる。
全くもって逆恨みも良いところなのだが……
「……復讐してやる……あの女も……私達を追い出した学園も国も……全て……!!」
全くもって筋違いも甚だしい怨みの言葉をラミが呟いていたその時、
「でしたら、そのお手伝いをしましょうか?」
「!?」
突然、聞こえてきた男性の声にラミが振り向くと、そこには黒髪のオールバックのポーカーフェイスの白い服を着た男がいた。
「!?誰!?」
突然、現れた男に対し、ラミは警戒心を露にしながらそう尋ねる。
「ご安心を。私はあなたに“力”を授けに来た者です。」
対する男はポーカーフェイスを崩さずにそう言う。
「?力を?」
「えぇ。あなたは復讐したいのでしょう?ノゾミ・ナカムラという少女と自分を追い出した学園や国に……」
「!?」
「ならば、我々、『Xマジンラー』の“力”の一部をあなたの復讐のためにお譲りしましょう……勿論、我々もお手伝いします……」
「……何が望みなの?」
「別に何も……ただあなたは暴れてくれればいいだけです……」
怪訝な表情でそう尋ねるラミに対し、男はポーカーフェイスのまま、そう答える。
「さぁ、どうしますか?」
男はまるで誘うかのようにそう尋ねる。
「……本当に私に“力”をくれるの?」
「えぇ。あなたが復讐できるだけの“力”をお譲りしましょう。」
最終確認するかのようにそう尋ねるラミに対し、男はポーカーフェイスのまま、そう答える。
「……欲しい……私は……あの女に復讐するための“力”が欲しい!!」
そんな男の言葉を聞いた瞬間、ラミはその眼に憎悪を宿しながらそう言う。
「……では、こちらをどうぞ………」スッ
そんなラミに対し、男は懐から黒い持ち手に白いドームの中央に赤いスィッチが付いたアイテム、『ゾディアーツスィッチ』を取り出し、手渡した。