武人の国

「フフフ……」バチバチッ!!

「!?がはっ!?」

「「『デュオさん(君)!?』」」

が、男の周りに電気が走るや否やデュオは吐血し、倒れ込む。

(なっ……息が……!?)

「苦しい?苦しいですよねぇ?なら、酸素をあげますよ。」

ブオオオォォォーーーッ!!

「ぐはぁっ!?」

男がそう言った瞬間、今度は鎌鼬が混ざった竜巻がデュオを斬り刻みながら巻き上げる。

「デュオ君!!」

「フフフ……」

パァァァ・・・

男は笑みを浮かべながら二つの光球を生成し、はやてと落ちていくデュオに向かわせる。

ドカァァァンッ×2!!

「ぐはぁぁぁっ!?」

「『きゃあああぁぁぁっ!?』」

「デュオさん!!はやてさん!!リィンさん!!」

次の瞬間、光球は爆発し、二人にダメージを与えながら吹き飛ばす。

パァァァ・・・

それにより、はやてはファイズへの変身が強制解除され、リィンとのユニゾンも解除される。

「フフフ……言ったでしょ?子ども達のネットワークは私の脳波を元に繋がっていると。当然、私も核として繋がり、核である私は所謂『多才能力マルチスキル』を獲得しているんです!!フフフ……」

「流石だな。博士。」

「くっ……あんた……一体何者なんや?」

嗤いながらそう説明する男にシオマネキングがそう言うなか、はやてはそう言いながら立ち上がる。

「私は影虎かげとらばく。『Xマジンラー』所属の一流の科学者です。」

「!?『Xマジンラー』の科学者がなんでショッカーと」

「さて、私の名前を聞いたからには高く付いちゃいますよ♪」

『Set Up』

「アマゾン!」

『チェーンジ!!仮面ライダー!アマゾンネオアルファ!!』

パキィィィンッ!!

白衣の男、影虎朴はそう言いながら『Xマジンラー』から支給されていたダークジュエルベルトとレプリカライダージュエルでネオアルファに変身する。

「「「「!?」」」」

「代償はあなた方の命♪」

ズバアアアァァァンッ!!

変身した後、影虎は右腕をガトリングとチェーンソーが一体化した武器、ネオアルファスイーパーに変化させ、多才能力で炎を纏わせて斬撃を放ってくる。

ズガァァァンッ!!

影虎が放った炎の斬撃は命中し、爆発が起こる。

「フフフ……」

フオオオ・・・ッ!!

影虎は多才能力で風を起こし、爆発で発生した煙を巻き上げる。

「はぁ……はぁ……」

が、そこにいたのは両手を前に突き出した、ぼろぼろのはやてのみでデュオ、リィン、結花の三人の姿が何処にもない。

「ちっ!!八神はやてが攻撃を防いでいる隙に後の三人には逃げられたか。」

「まぁ、良いでしょう。彼女だけでも素材としては十分ですから♪フフフ……」

「くっ……そう簡単に捕まったりはッ!?」

ドカッ!!

そんななか、はやては背後から殴られ、倒れ込む。

「………」

振り向くと、そこには昨日、知り合った黒人男性、ジェイがいた。

「ジェイさん……なんで……」

はやてはそう言いながら気を失う。

「遅かったですねぇ。クロコダイルオルフェノク。」

「お陰で長田結花、デュオ・マックスウェル、リィンフォースツヴァイには逃げられた。」

「……彼女ハドウスル気ダ?」

「そうですねぇ……一先ず吉良様の屋敷に運びましょうか。」

「おまえが担げ。クロコダイルオルフェノク。」

「……(ボソッ)ソーリー……」

シオマネキングにそう命令されたジェイは小さな声でそう謝罪しながら、はやてを担ぐ。

「では、参りましょうか。」パチンッ!!

・・・フッ・・・

影虎がそう言いながら指パッチンした瞬間、影虎とショッカー、はやてを担いだジェイ、三体の人工オルフェノクの姿がその場から消えた。
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