武人の国

城下町・・・

「なのはちゃん。シャトラちゃん。どうや?何か収穫は?」

時を遡り、ノゾミやフラン達が『妖怪の国』で起こった『ジャック』による騒動とその解決の経緯について、説明していた頃、リィン、デュオ、結花と共に聞き込みをしていたはやては通信でそう尋ねる。

『行方不明になった子ども達についてはまだ何も……』

『オルフェノクの目撃情報は出ているんだが……』

「こっちも同じ状況や。オルフェノクが子どもを襲った目撃例は昨日の結花ちゃんとスコーピオンオルフェノク以外、全くと言っていい程、出てきてへん……」

『いくら身寄りのなかった子どもだって言ってもなんか不自然さを感じるね。』

『他のオルフェノク共が余程上手くやっているのか?』

「それはわからんけど、事態は一刻も争うかもしれへん……引き続き聞き込みの方、よろしくな。」

『『了解!!』』

そうしてはやては二人との通信を切る。

「……どう思う?デュオ君。」

「なのはの言う通り、ここまで聞き込んで子ども達に関する収穫0なのは不自然だ。シャトラの言うようにオルフェノク達が上手くやっているのか……」

「若しくはこの国にオルフェノク化した者或いはオルフェノク達に通じている裏切り者がいて、情報を操作しとるか……」

「……?」

「?どうかしましたか?結花ちゃん。」

「なんか……人の気配がしなくなったような気が」

「イーイーッ!!」

「イィーッ!!」

「「「「!?」」」」

周りの人の気配が消えたこと結花がそう指摘するなか、突如、ショッカー戦闘員が現れ、四人を取り囲んだ。

「ヒッ!?」

「ショッカー!?」

「オルフェノクだけやなくショッカーまでこの国に入り込んでおったんか!?」

「「「イィーッ!!」」」

自分達を取り囲んだショッカー戦闘員を見て、結花は小さく悲鳴を上げ、デュオとはやてがそう言うなか、何体かのショッカー戦闘員達はククリ刀を手に襲いかかってくる。

「ッ!!相棒!!」

『Expansion』

ズバアアアァァァンッ!!

「「「イィーッ!?」」」

「デュオ君!!ここからは私らがやるからデュオ君は結花ちゃんを護ってて!!」

「了解!!」

「いくでぇ!!リィン!!」

「はいです!!」

「「ユニゾンイン!!」」

パキィィィンッ!!

はやてはそう言いながらリィンとユニゾンし、

555 ENTER

『STANDING BY』

「変身!!」

『COMPLETE』

パキィィィンッ!!

そのままファイズに変身した。
11/61ページ
スキ