夜・・・

『美味しい！！』

「はははっ！！気に入ってくれたようで良かったよ。」

その日の夜、そう言いながら夕飯を食べるノゾミ達に対し、妹紅は笑顔でそう言う。

「本当に美味しいわね。魔理紗。」

「あぁ。特にこの茸パスタは絶品だな。」

「あ。それはジェイさんが作ったやつだよ。」

「口ニ合ッテ良カッタデス。」

茸パスタを食べながらそう話をする霊夢と魔理紗に対し、妹紅はそう説明し、ジェイはそう言う。

「で、そっちの四人は着物の着心地はどうだい？」

そんななか、妹紅は自分が貸し出した着物に着替えたフラン、シュガー、こいし、ルーミアの四人にそう尋ねる。

因みにフランは紅の着物、シュガーは黒と白の着物、こいしは黄色い着物、ルーミアは黒と赤の着物を着ている。

「はい。別段重い訳じゃありませんし、サイズもピッタリです。」

「一度でも良いから着てみたかったんだよねぇー♪」

「どうかな？シュガー。似合ってるかな？」

「十分似合ってるよ！ルーミア！！私程じゃないけど！！」

そんな妹紅にフランとこいしがそう言うなか、ルーミアとシュガーは笑顔でそう話をする。

「気に入ったんならやるよ。その着物。」

「良いんですか？」

「あぁ。どうせもう着ない古着の着物だからな。」

「普段の洋服姿も良いみょんけど、着物姿も新鮮で良いみょん！！」

「「流石は我が妹(達)！！」」

首を傾げながらそう尋ねるフランに妹紅が笑顔でそう答えるなか、妖夢、レミリア、さとりの三人はそう言いながら写真を撮る。

「着物か……『ミッドチルダ』に移住してからはあんまり着ていないなぁ……ヴィヴィオとフェイトちゃんへのお土産と一緒に何着か買ってこうかな……」

「あ。それなら良い衣服店を知っているので明日、ご案内しますよ。」

「お願いします。早苗さん。」

「ついでに私達の分も買おっか。セッテ。」

「うん。ノゾミ。」

なのはと早苗がそう話をするなか、ノゾミとセッテもそう話をする。

「………」

「どうかしたか？結花。」

「う、うん。こういう楽しいご飯は久しぶりだったから……」

「そっか……ッ！？」

そんななか、突然、はやてが夜見のマントに手をかけてくる。

が、夜見はマントを取られまいよう、ギリギリで避ける。

「いきなり何するんだ！？」

「いやぁ～、初めて会った時からずっとマントで隠しとる夜見ちゃんの素顔が気になって……ヒック……」

そう答えるはやての顔は仄かに紅い・・・

「ってはやてちゃん！？まさか、酔ってるの！？」

「あ。はやてに渡した缶、ジュースのつもりが酒だった。」

「フッフッフッ……という訳で顔を拝ませてもらうで！！」

「断る！！」

なのはと妹紅がそう言うなか、はやてと夜見はマントを巡った攻防戦を始める。

「徳田さん。少しだけよろしいですか？」

「ん？」

そんななか、佳奈多は真剣な表情でそう言いながら新之助と共に中庭へと移動した。