「………」

そんな彼女にお構い無しといわんばかりにプロヴィデンスG4はトドメを刺そうと向かってくる。

「とうっ！！」

「「！？」」

ドカァァァンッ！！

が、そこに現在、『機動六課』と協力関係にある本郷猛こと仮面ライダー一号が駆けつけ、プロヴィデンスG4を蹴り飛ばす。

「本郷！！」

「大丈夫か？佳奈多君。」

プロヴィデンスG4を蹴り飛ばした後、本郷はそう佳奈多に話しかける。

「うっ……うっ……」

が、バンシィゼクターとの邂逅によって呼び起こされたトラウマのせいで佳奈多は今、まともに話せるような状態ではなかった。

「！？」

そんな佳奈多の姿に本郷が驚愕するのも束の間、

ズガアアアァァァンッ！！

プロヴィデンスG4のユーディキウム・ビームライフルのビームが本郷と佳奈多に襲いかかってくる。

「くっ！！」

本郷はすぐさま佳奈多を抱え、ビームをかわしながら意識はあっても未だに倒れているメルトリリスの近くまで跳躍する。

「本郷……」

「メルトリリス君。佳奈多君を頼む。」

「……えぇ……」

そうして本郷はメルトリリスに佳奈多を預けてからプロヴィデンスG4に向かっていく。

ズガアアアァァァンッ！！

プロヴィデンスG4はユーディキウム・ビームライフルからビームを放ってくる。

「とうっ！！」

「！？」

「ハッ！！」

バキィィィンッ！！

が、本郷はそのビームをジャンプしてかわしながらプロヴィデンスG4の懐に潜り込み、ユーディキウム・ビームライフルに蹴りを入れて破壊する。

「………」

対するプロヴィデンスG4はすぐさま複合盾のビームソードで斬りかかってくる。

「フッ！！はぁっ！！」

「！？」

ドカァァァンッ！！

が、本郷はその刃をかわしながらカウンターでプロヴィデンスG4の左腰に蹴りを叩き込む。

それにより、左腰に付けられていたクロックアップシステムが破損し、使い物にならなくなる。

「………」

プロヴィデンスG4はトランザムしながら複合盾のビームソードで近接戦を仕掛ける。

が、本郷はその剣撃を尽くかわし、カウンターで蹴りや拳を叩き込んでいく。

「完全な戦闘マシンと化した怪物が、人間の心を持った俺に敵う訳がない！！」

バキィィィンッ！！

本郷がそう言うなか、複合盾が粉々に砕け散る。

「とうっ！！」

ドカァァァンッ！！

本郷はプロヴィデンスG4を蹴り飛ばす。

ガクッ！！

蹴り飛ばされたプロヴィデンスG4はこれまでのダメージからか、片膝を着く。

「悪いが、早めにケリを着けさせてもらう。」

本郷はそう言いながら跳躍する。

「“ライダぁぁぁ・・・キィィィック”ッ！！！」

ドカァァァンッ！！

本郷はそう言いながら“ライダーキック”をプロヴィデンスG4に食らわせる。

ドッカァァァンッ！！

次の瞬間、プロヴィデンスG4は戦いの途中で肉体の限界を超え、こと切れた装着者のスパンダごと爆散する。

こうしてG4を巡る戦いは終わりを迎えた。