呪われし鎧とライダーになろうとする少女

研究施設内、廊下・・・

「貫け。氷炎。」

ズガガガガガガガガァンッ!!

佳奈多達と分かれ、単身でカノンの救出に向かったクロトがそう言いながら氷炎を振るった瞬間、氷でできた剣が八本、生成されて放たれ、四体のニア・アダムスと四体のハードガーディアンを貫き、撃破する。

「待ってろよ。カノン……!!」

クロトがそう言いながら突き進むと、

「!?」

「………」

カノンを核として取り込んだPandoraを発見する。

「カノン!!」

「クロ……ト……」

「待ってろ!今、助ける!!」

クロトはそう言いながらカノンを救出しようとする。

ビイイイィィィッ!!

ズガァァァンッ!!

「「!?」」

が、何処からか、赤い光線が放たれ、クロトの行く手を阻む。

次の瞬間、黒いテトラポッドのような飛行物体がカノンを、否、Pandoraを守護するように現れる。

「俺を予知システムに近づけさせないための防衛システムか。」

ビイイイィィィッ!!

真剣な表情でそう考察するクロトに対し、テトラポッドは再び光線を放ってくる。

「ッ!!貫け!!氷炎!!」

ズドドドドドドドドドドッ!!

対するクロトは光線をかわしながら氷炎を振るい、十本の氷の剣を放つ。

が、テトラポッドはクロトの氷の剣をことごとくかわしていく。

「“ダークチェーン”。」

バシィィィンッ!!

そんななか、クロトは『エリクシア』の闇の捕縛魔法、“ダークチェーン”を使ってテトラポッドの捕縛に成功する。

シュウウウ・・・

バラララララッ!!

ガチャガチャガチャッ!!

「「!?」」

が、テトラポッドはクロトの“ダークチェーン”を吸収しながら細かいパーツに分裂し、人型に再合体していく。

パキィィィンッ!!

『・・・』

次の瞬間、テトラポッドはスパンダが密かに開発に成功していた魔導兵器である、赤いモノアイの黒いヘルズキング改に変形する。

「ちっ!!俺の魔法を吸収しやがったか………」

『ーーー!!』

そう言うクロトに対し、ヘルズキング改はPandoraからカノンを救出しようとするクロトを排除すべく向かってきた。
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