呪われし鎧とライダーになろうとする少女

「ちっ……」

「分かれ道みたいやな。」

フロンタルの相手をフェイトに任せ、先に進んだ佳奈多達五人は三つの分かれ道に行き当たる。

(確か、ドゥーエから貰った情報だと……)

「クロトは右の道に進んで。その先にカノンが予知システムの核として囚われている。」

「!?本当か!?」

「えぇ。信頼できる潜入捜査官からの確かな情報よ。」

「?お母さん。その潜入捜査官って一体……?」

「後でわかるわ。はやてとヴィータは左の道を。研究員達はカオスファクターから逃れようと奥の部屋に籠城している筈よ。」

「?佳奈多。私達が外れてるんだけど?」

「メルトは私と一緒に来なさい。思う存分にやって良いわよ。」

「そう……思う存分にやって良いのね……!!」

「それじゃあ、行くわよ!!」

そうして佳奈多達は三手に分かれて、先に進んだ。





「!?あれは……」

佳奈多、メルトリリス、クロトと分かれ、左の道を突き進んでいったはやてとヴィータは大きな扉の前で扉を抉じ開けようと固まっている大量のニア・アダムスとハードガーディアンに気付く。

『扉の奥に多数の生命反応。あの扉の奥に研究員達が籠城しているものと思われます。』

「だとしたら、目の前にいる泥人形と鉄人形を先に片付けねぇとな。」

「そうやね。」

扉の奥にある生命反応を感知したリィンの言葉にヴィータとはやてがそう言うなか、ニア・アダムスとハードガーディアン達は二人の存在に気付き、戦闘体制を取る。

「いくでぇっ!!リィン!!ヴィータ!!」

『はいです!!』

「おう!!」

そうして二人は大量のニア・アダムス&ハードガーディアン軍団に向かっていった。
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