呪われし鎧とライダーになろうとする少女

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「ちっ!!」

ノゾミは鍔迫り合いをしながらネスをヒューイから引き剥がし、自分との一対一に持ち込む。

「ティアナは予定通り、ヒューイの相手を!!なのはとセッテはここでニア・アダムスやハードガーディアンの数を減らしながらノゾミとティアナの戦いを見守って!!後は私と一緒にニア・アダムスやハードガーディアンを倒しながら奥に進むわよ!!」

『了解!!』

その後、そう言う佳奈多の指示に従い、ティアナはヒューイの元に向かい、なのはとセッテはニア・アダムスやハードガーディアンの殲滅を始め、佳奈多達はスパンダや研究員達を逮捕し、カノンを救出するために奥へと進む。

シュパパパパパパパパパパパパパパパパッ!!

『!?』

その直後、大量のナイフが佳奈多達に襲いかかる。

「ッ!!」

ガキキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

が、オリジナルライダー、仮面ライダー四神に変身していたシャトラがワイヤーを操り、ナイフを全て叩き落とす。

「あらら……やりますね。『機動六課』、ウイング分隊副隊長、シャトラ・アーチャーさん……」

その直後、ナイフを放ったルナティックはそう言いながら佳奈多達の前に立ちはだかる。

「貴様がルナティックか………」

「あまり邪魔しないで頂けませんかね?『機動六課』の皆様。今回、このイカれた研究を止めるという意味では目的は同じなんですから。」

そう言いながら睨み付けるシャトラの視線を受け流しながら、ルナティックはそう言う。

「そうね。できることなら共闘したいところだけど、後で話し合いの場は設けてくれるのかしら?」

「う~ん……それはちょっと難しいかな。私達は基本、『危険な『進化の素質』がある者は徹底的に潰す』のがモットーだしね……」

真剣な表情でそう尋ねる佳奈多に対し、ルナティックは顎に手を当てながらそう答える。

「でしょうね。私もそう予想してたわ。だから共闘は難しいと判断したのよ。カオリ。シャトラ。ここは任せたわ。」

「「了解!!」」

対する佳奈多はそう言いながらルナティックの相手を二人に任せ、フェイト達と共に先に進もうとする。

「あらら……私は先に進んで良いって言いましたっけ?」

シュパパパパパパパパッ!!

そんな佳奈多達に対し、ルナティックはそう言いながらナイフを投げつけてくる。

ガキキキキキキキキィンッ!!

が、シャトラがワイヤーでルナティックのナイフを叩き落とす。

「ッ……」

「久しぶりにいくよ。シャッちゃん。」

「あぁ。姉さん。」

「さぁ、今回は特別サービス!私達姉妹ライブを魅せてあげる!!」

「なら、私は狂気の舞を魅せてあげる♪」ガチャンッ!!

ルナティックはそう言いながらメモリ・リアライザーを装着し、赤い月で『L』と描かれた漆黒のガイアメモリを取り出す。

『ルナティック!!』

接続開始コネクトオン♪」

『ルナティック!!』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、ルナティックは普段着兼戦闘服である黄色い上着と緑のスカートからお嬢様のような赤いドレスに変わり、顔の左半分はピエロのような仮面で隠し、髪の右半分が赤く染まった姿・・・ルナティックドーパントに変身する。

因みに隠されてない右半分の顔はルナティックのままである。

「「W-B-X♪Crime and the city♪」」

「また誰かが突然、ドアを叩く♪

事件の予感♪Welcome to Windy city♪」

「この街には涙は似合わないぜ♪

闇に潜むKeyword♪見つけ出そう♪」

パァァァ・・・

カオリとシャトラが互いに歌い出した瞬間、二人から蒼白い光が溢れ出す。

「フフフ……あなた達の姉妹ライブと私の奏でる狂気の舞……どっちが魅せられるか……」

ズォォォ・・・ッ!!

対するルナティックがそう言いながら取り出した赤いタクトを振るった瞬間、ルナティックから赤黒い狂気のオーラが溢れ出す。

「「ダブルを探せ♪」」

「イッツショータイム!!」

ズガアアアァァァンッ!!

次の瞬間、カオリとシャトラの光とルナティックのオーラがぶつかり合った。
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