呪われし鎧とライダーになろうとする少女

ホワイトファング、ミッドチルダ支部・・・

「くっ……何なの?この記憶とヴィジョンは……!?」

『聖王医療院』からホワイトファングのミッドチルダ支部に帰還した後、紗夜はたえと遭遇してから頭の中を駆け巡る記憶とヴィジョンに苛まされていた。

『やぁ。紗夜君。気分はどうだい?』

「!?」

そんななか、今はスパンダの研究施設にいるフロンタルから通信が入る。

「フロンタル大佐……ッ……何かご用ですか?」

『ふむ。相当苛立ってるようだね。原因は花園たえかな。』

「!?あの少女のことを知ってるんですか?彼女は私の関係者なんですか!?」

自分とたえの関係について、紗夜は通信越しにそうフロンタルに詰め寄る。

『………』

「答えて下さい!大佐!!」

『……Need not to now.………君は知る必要のないことだ………』

「ッ……そうですか……」

『只一つ、言えることは彼女が君の正義を揺らしかねない存在だということだ。』

「!私の正義………」

『そうだ。君の正義は我々と同様、愚かなる管理局に正義の鉄槌を下すこと……そのことを忘れてはいけない……』

「了解しました。」

ブツッ!!

「花園たえ……私の、正義………」

フロンタルとの通信を終えた後、紗夜は一人、そう呟いた。
23/55ページ
スキ