呪われし鎧とライダーになろうとする少女
「さて、ヒューイ・ミヅキ一等空尉……G4についての方針が決まったところでたえちゃん……やったっけ?自己紹介してもらってもええか?」
「あ、はい。花園たえです。花咲川女子学園出身、氷川紗夜さんの後輩。趣味はギターとウサギです。」
ヒューイについての方針が決まった後、病院での戦いの時から保護されていたたえははやてに促される形でそう自己紹介をする。
「あのライガーゼロ・イエーガーの装着者の後輩か。」
「はい。あの。紗夜さんはどうしてあんな装備をして、あんなことを?」
その自己紹介を聞いて、顔隠しとしてジョーカーに変身して会議に参加していたレフトがそう言うなか、たえは戸惑いを隠せない様子で先輩であり、友人である紗夜の身に起きた異変について、そう尋ねる。
「その前に質問なんだけど、たえちゃんは氷川紗夜とは親しかったの?」
「はい。同じ学園の先輩後輩なだけに妹の日菜さん共々、よく親しくさせてもらいました。」
「そうなんだ……」
「それじゃあ、これは少し酷な話かもしれないけど、氷川紗夜は今、犯罪組織、ホワイトファングのメンバーになっているの。」
なのはにそう答えるたえに対し、フェイトは真剣な表情でそう説明する。
「そ、そんな……信じられません!!紗夜さんは人一倍、正義感の強い人でした!!そんな、犯罪なんて……」
紗夜がホワイトファングのメンバーになっているということに対し、たえは思わず声を荒げながらそう否定する。
「……不可能を消去していって、最後に残ったのが如何に奇妙なことであってもそれが真実になる……彼の名探偵の言葉よ。」
「!?」
「たえ……あなたの信じたくない気持ちもわかるわ。でもね、これは揺らぎようのない事実なの……」
「そんな……紗夜さん、どうして……」
「……私達が掴んでいる情報が正しければ、氷川紗夜は完全に心が悪に染まっている訳ではないの。恐らく、今もホワイトファングで正しいことを、正義を貫いていると信じている。いや、そう思い込まされているのよ……再調整を使ってね……」
「再調整……?」
佳奈多が言った『再調整』について、たえは首を傾げながらそう言う。
「まぁ、早い話が『記憶操作』ね。自分達に都合が良いように記憶を操作して、場合によっては肉体も弄って強化して強力な兵士に仕立て上げるの……こんな風にね。」
バキャンッ!!
そんなたえに対し、佳奈多はそう説明しながら目の前のマグカップを握り潰してみせる。
「!?もしかして、佳奈多さんも……」
「えぇ。私もある最低野郎に再調整を施されたことのある強化人間よ。氷川紗夜も同じように肉体まで弄くられているかはわからないけど……」
そう尋ねるたえにそう説明しながら、佳奈多はマグカップを握り潰した手を軽く振る。
「ただこれだけは言える。彼女に施された再調整には私のデータが流用されている。」
「?どういうことですか?」
『?』
真剣な表情でそう言う佳奈多に対し、たえは首を傾げながらそう尋ね、フェイトやノゾミ達も首を傾げる。
「彼女のZ装備……ライガーゼロ・イエーガーは元々、私が使う前提で佑人……フェイト執務官のお義父さんが開発したものなの。ホワイトファングやショッカー、『Xマジンラー』といった犯罪組織に対抗するためにね。でも、私の手元にいく前にホワイトファングに盗まれて、氷川紗夜の装備として利用されてしまった……」
「つまり、佳奈多相談役でなければ、ライガーゼロ・イエーガーの本領を発揮させることはできないということか。」
「えぇ。でも、知っての通り、氷川紗夜はライガーゼロ・イエーガーを使いこなし、本領を発揮させている。彼女自身の才能もあるんでしょうけど、恐らく、再調整を施される際、私のデータを流用して私の技量を彼女にインプットさせたのよ。そうすれば、ライガーゼロ・イエーガーをあそこまで使いこなせたことに説明が着くし。皮肉にも私と氷川紗夜には『血を分けた実の妹がいる』という共通点もあるしね。」
真剣な表情でそう言うシグナムに対し、佳奈多も真剣な表情でそう言った。
「あ、はい。花園たえです。花咲川女子学園出身、氷川紗夜さんの後輩。趣味はギターとウサギです。」
ヒューイについての方針が決まった後、病院での戦いの時から保護されていたたえははやてに促される形でそう自己紹介をする。
「あのライガーゼロ・イエーガーの装着者の後輩か。」
「はい。あの。紗夜さんはどうしてあんな装備をして、あんなことを?」
その自己紹介を聞いて、顔隠しとしてジョーカーに変身して会議に参加していたレフトがそう言うなか、たえは戸惑いを隠せない様子で先輩であり、友人である紗夜の身に起きた異変について、そう尋ねる。
「その前に質問なんだけど、たえちゃんは氷川紗夜とは親しかったの?」
「はい。同じ学園の先輩後輩なだけに妹の日菜さん共々、よく親しくさせてもらいました。」
「そうなんだ……」
「それじゃあ、これは少し酷な話かもしれないけど、氷川紗夜は今、犯罪組織、ホワイトファングのメンバーになっているの。」
なのはにそう答えるたえに対し、フェイトは真剣な表情でそう説明する。
「そ、そんな……信じられません!!紗夜さんは人一倍、正義感の強い人でした!!そんな、犯罪なんて……」
紗夜がホワイトファングのメンバーになっているということに対し、たえは思わず声を荒げながらそう否定する。
「……不可能を消去していって、最後に残ったのが如何に奇妙なことであってもそれが真実になる……彼の名探偵の言葉よ。」
「!?」
「たえ……あなたの信じたくない気持ちもわかるわ。でもね、これは揺らぎようのない事実なの……」
「そんな……紗夜さん、どうして……」
「……私達が掴んでいる情報が正しければ、氷川紗夜は完全に心が悪に染まっている訳ではないの。恐らく、今もホワイトファングで正しいことを、正義を貫いていると信じている。いや、そう思い込まされているのよ……再調整を使ってね……」
「再調整……?」
佳奈多が言った『再調整』について、たえは首を傾げながらそう言う。
「まぁ、早い話が『記憶操作』ね。自分達に都合が良いように記憶を操作して、場合によっては肉体も弄って強化して強力な兵士に仕立て上げるの……こんな風にね。」
バキャンッ!!
そんなたえに対し、佳奈多はそう説明しながら目の前のマグカップを握り潰してみせる。
「!?もしかして、佳奈多さんも……」
「えぇ。私もある最低野郎に再調整を施されたことのある強化人間よ。氷川紗夜も同じように肉体まで弄くられているかはわからないけど……」
そう尋ねるたえにそう説明しながら、佳奈多はマグカップを握り潰した手を軽く振る。
「ただこれだけは言える。彼女に施された再調整には私のデータが流用されている。」
「?どういうことですか?」
『?』
真剣な表情でそう言う佳奈多に対し、たえは首を傾げながらそう尋ね、フェイトやノゾミ達も首を傾げる。
「彼女のZ装備……ライガーゼロ・イエーガーは元々、私が使う前提で佑人……フェイト執務官のお義父さんが開発したものなの。ホワイトファングやショッカー、『Xマジンラー』といった犯罪組織に対抗するためにね。でも、私の手元にいく前にホワイトファングに盗まれて、氷川紗夜の装備として利用されてしまった……」
「つまり、佳奈多相談役でなければ、ライガーゼロ・イエーガーの本領を発揮させることはできないということか。」
「えぇ。でも、知っての通り、氷川紗夜はライガーゼロ・イエーガーを使いこなし、本領を発揮させている。彼女自身の才能もあるんでしょうけど、恐らく、再調整を施される際、私のデータを流用して私の技量を彼女にインプットさせたのよ。そうすれば、ライガーゼロ・イエーガーをあそこまで使いこなせたことに説明が着くし。皮肉にも私と氷川紗夜には『血を分けた実の妹がいる』という共通点もあるしね。」
真剣な表情でそう言うシグナムに対し、佳奈多も真剣な表情でそう言った。