呪われし鎧とライダーになろうとする少女

クロト&レフトVS紗夜・・・

ドカァァァンッ!!

「ちっ!!思っていた以上に手強いな。こいつ……」

「装着している装備の性能もさることながら、装着者自身の実力も高いんでしょうね。」

「………」

自分達二人を相手に互角に渡り合う紗夜の実力について、クロトとレフトがそう言うなか、

ブオオオォォォッ!!

「きゃああああっ!?」

「「「!?」」」

ドサッ!!

「痛た……」

青いギターを背負った一人の黒髪の少女が爆風に飛ばされながら近くに倒れ込んでくる。

「あれ?紗夜さん?そんな武装して何やってるんですか?こんな所で。」

「?私はあなたのことは知りませんが?」

自分を見ながら、首を傾げながらそう尋ねてくる少女に対し、紗夜も首を傾げながらそう聞き返す。

「あれれ?忘れちゃいました?たえです。花園たえ。花咲川女子学園高校出身でPoppin'Partyでリードギターをやってました。」

「花園……たえ……ぐっ!?」

少女、花園たえの言葉を聞き、突然の頭痛が紗夜に襲いかかる。

「?なんだ?」

「急に様子が……」

「くっ!!」ガシッ!!

「「「!?」」」

そんな紗夜の様子にクロトとレフトが首を傾げながらそう言うなか、紗夜は頭痛に堪えながらたえを人質に取る。

「野郎!!」

「ちょっ、紗夜さん!!どうしちゃったの!?なんか変だよ!!」

「ぐっ……私は……」

「紗夜さん!!」

「ぐあああぁぁぁーーーっ!!?」

が、そう言うたえの呼びかけに紗夜は頭を押さえながら苦しみだし、たえを解放する。

「ライガーゼロ・イェーガーノ思考二ノイズヲ確認。原因デアル花園タエヲ排除シマス。」

そんななか、カトルと戦っていたMDであるアロザウラーの内の一体がそう言いながら背部に取り付けられた二連ビーム砲の砲口をたえに向けて、照準を合わせ、他のアロザウラーも照準をたえに向けて合わせる。

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

次の瞬間、アロザウラー達はたえに向けて、一斉にビームを放ってくる。

「え?」

「ッ!!」

「マズい!!」

「ッ!!」

パァァァ・・・ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

クロトとレフト、カトルの三人はすぐさまたえの前に移動し、“障壁”やGNフィールドのような障壁、防護フィールドを展開して防ぐ。

その隙に紗夜は複数のアロザウラーに支えられる形で撤退した。
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