呪われし鎧とライダーになろうとする少女

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

ヒューイとシャッハは実体剣とヴィンデルシャフトで激しく斬り結ぶ。

(くっ……剣が速くて重い……!!)

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ガキキィィィンッ!!

激しく斬り結びながら、シャッハが苦い表情をしながらそう思うなか、ヒューイはシャッハの手からヴィンデルシャフトを弾き飛ばし、

ドカッ!!

「うっ!?」

ガクッ!!

シャッハの鳩尾を殴り、気絶させる。

「!?流石は『機動六課』が誇る『雷光』……思ってた以上に速いな……」

「G4。いや、ヒューイ・ミヅキ一等空尉……自分が何をしているのか、わかってるのですか!?」

シャッハを気絶させた直後、ヒューイがそう言った瞬間、既にユライト・ライダーフォームに変身したフェイトがそう言いながら現れる。

「……俺のことはティアナから聞いたのか……」

「はい。あなたがティアナのお兄さんであるティーダ・ランスター一等空尉と同じ部隊に所属していたことも、お兄さんとは親友にして相棒だったことも聞いています。ティアナにとって、あなたはお兄さんと同じくらい憧れの存在だということも……そんなあなたが何故……!?」

「……ティーダが最期まで貫いた『正義』を……果たすためだ……」

ドカァァァンッ!!

「!?」

ヒューイがそう言った瞬間、予め仕掛けられていたであろう爆弾が爆発する。

「!?マズい!!」

フェイトはすぐさま気絶したきなことシャッハに駆け寄り、“結界”を張って爆発から護る。

モウ・・・モウ・・・

爆発により、辺りが煙に包まれる。

サァァァ・・・

煙が晴れた次の瞬間、ヒューイとカノンの姿が消えていた。

「ッ……やられた……!!」
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