ナカムラ家、食堂・・・

「『マジンラー』……ですか……」

「あぁ。その組織の残党達がこの世界、『ウェズペリア』を狙っているらしいのだ………」

先程、聞かされたイマジンとホラーの連合軍、『マジンラー』のことについて、そう呟く僕に対し、異世界、『幻想卿』から来た友人であるリヒテルさんはそう言う。

あ。どーも。視点は只今、ノゾミから変わって、そのノゾミの父親で巻き込まれで『冥界神』でもある僕、一翔・中村です。はい。

因みに僕は今、そのリヒテルさんから、今はノゾミの使い魔をしている阿号がかつて、仲間達と共に壊滅させた組織、『マジンラー』の残党達がこの世界を狙っているということを警告として受けているところです。

それにしても『マジンラー』……イマジンとホラーの連合軍がこの世界を狙っているって……なんだかかつて、月詠達の世界を狙った怪人達の組織、『デカディメント』を思い出すなぁ～～～。まぁ、あの組織は月詠達と一緒に壊滅させたから大丈夫だとは思うけど………

「わざわざお知らせ頂きありがとうございます。ところでリヒテルさん。」

「なんだ？一翔殿。」

「その人達は誰ですか？」

とりあえず『マジンラー』に関する大体の説明を聞いた後、リヒテルさんと一緒に来た軍人風の男性と黒髪の青年のことについて、僕はそうリヒテルさんに尋ねる。

「あぁ、この二人は『幻想卿』から連れてきた私の友人達だ。」

「はじめまして。私は『次元の守護神』、飛龍竜一蒼牙。」

「僕は旋風寺舞人。よろしくお願いします。」

対するリヒテルさんはそう答え、軍人風の男性、飛龍竜一蒼牙さんと黒髪の青年、旋風寺舞人さんは頭を下げながら、そう自己紹介をする。

「これはどうもご丁寧に……『ウェズペリア』の『冥界神』、中村一翔です。こちらこそ、よろしくお願いします。」

そんな二人に対し、僕も頭を下げながら、そう自己紹介をする。

「ただいまー。お父さん。ちょっと話がってあれ？お客さん？」

「あれ？リヒテルさん？」

「？蒼牙？それに舞人も……何故ここにいるのだ？」

そんななか、ギルドへ出掛けていた愛娘のノゾミとその使い魔であるにとりと阿号がそう言いながら帰ってきた・・・





どうも。視点は今、お父さんから変わって私、ノゾミ・ナカムラです。はい。

って私はまた誰に説明してるんだろう？

「あぁ、久しぶりだな。にとりに阿号……本当にこっちに来てたんだな………」

私がそう思いながら首を傾げるなか、ダークブラウンの髪に青と緑のオッドアイをした男の人がそうにとりと阿号に話しかける。

ってこの人、二人の知り合い？

「あ。どうも。リヒテルさん。蒼牙さんと舞人さんも。お久しぶりです。」

「あぁ。」

「久しぶり。にとり。阿号共々、元気そうだね。」

「いえいえ……」

「それで、三人は何故ここにいるのだ？」

私がそう思いながら首を傾げるなか、にとりと阿号は軍人風の男の人と黒髪の男の人とそう話をする。

「ってなんだろう……この一人だけ置いてかれてる感は……」

「あ。ごめんね。ノゾミ。この三人は私や阿号と同じ『幻想卿』から来た………」

「はじめまして。私は『幻想卿』の『死天使』、リヒテル・S・D・ソキア。」

「私は『次元の守護神』、飛龍竜一蒼牙。」

「僕は旋風寺舞人。よろしくね。」

私がそう言いながら頬を軽く膨らませ、拗ねてる仕草をしてみせると、にとりがそう紹介をし、ダークブラウン髪の男の人、リヒテル・S・D・ソキアさんと軍人風の男の人、飛龍竜一蒼牙さんと黒髪の男の人、旋風寺舞人さんはそう自己紹介をした・・・まる・・・