呪われし鎧とライダーになろうとする少女
一週間後、『聖王医療院』・・・
「大丈夫か?カノン。何処か具合は悪くないか?」
「平気よ。っていうかその質問、昨日から数えてもう九回目よ。クロト。」
一週間後、『聖王医療院』の一室にて、そう尋ねるクロトに対し、カノンは苦笑いしながらそう言う。
「初めての出産で無事に双子が産まれたんだから、少しは落ち着いてよ。」
「うっ……すまん……」
「そういえば名前、考えてくれた?」
「あぁ。男の子はユズル、女の子はヒスイだ。」
「ユズルとヒスイ……良い名前ね……」
「本当に大丈夫か?あれなら飲み物でも買ってくるか?」
「身体は問題ないけど、飲み物は欲しいわね。チョイスはクロトに任せるわ。」
「わかった……」
そうしてクロトは病室を後にする。
廊下・・・
「それじゃあ、護衛は引き続き、頼んだぞ。」
「はい。お任せください。」
廊下に出た後、そう話しかけるクロトに対し、護衛を任された、ヒナタの友人の一人であるカトル・ラバーバ・ウィナーは穏やかな表情でそう言う。
そうしてクロトは飲み物を買うためにロビーへと向かう。
ドカァァァンッ!!
数分後、クロトが向かったロビーから爆発音が聞こえてきた。
ロビー・・・
「ちっ……何なんだ?てめぇら……」
表口を破壊し、自分を取り囲むように現れた大量の量産型Z装備、アロザウラーの群れに対し、クロトは軽く不機嫌になりながらそう言う。
「……アロザウラー。カノン・立華がいる病室に向かい、彼女を確実に確保してください。」
が、アロザウラー達の先頭に立っている、ライガーゼロ・イェーガーを装着した紗夜はクロトの問いには答えず、アロザウラー達にそう指示する。
「……あ?」
「!?」
ズガアアアァァァンッ!!
その瞬間、クロトはそう言いながら衝撃波に変換した魔力を放出し、紗夜が率いるアロザウラー軍団の約半分を破壊する。
「くっ……魔力を変換させただけの衝撃波でこれ程とは……流石は『エリクシア』の悪魔ですね……!!」
「てめぇら……カノンに手ぇ出そうとするたぁ……死にてぇみてぇだな……」
なんとか防御した紗夜が冷や汗を流しながらそう言うなか、そう言うクロトの魔力がどんどん上がっていく。
クパァ
「ちょっ、クロト殿!!気持ちはわかるけど、落ち着いて!!その魔力だと『ミッドチルダ』が半壊しちゃうから!!義妹の大切な家族や友達が住んでる世界をぶっ壊す気!!?」
が、その瞬間、クロトの背後の空間が裂け、そこから飛び出してきた、腰まである長い茶髪に暖かな同色の瞳、色白の愛らしい顔立ちに男物の白いワイシャツ、黒いスラックスに同色のフード付のベストを着た少女がそう言いながらクロトを羽交い締めにする。
「後、昨日、産まれたばかりの双子の赤ん坊にも魔力が当たったら危ないですよ!!」
「ッ……」
羽交い締めにしながらそう言ってくる少女、レフトの言葉にクロトは一旦落ち着きを取り戻し、魔力を抑える。
「クロトさん!!」
次の瞬間、襲撃に気付いた、先程までカノンの護衛に当たっていたカトルがアーマード サンドロックを纏った状態でその場に駆けつけてくる。
「……カトル・ラバーバ・ウィナーですか……」
「おまえ……」
「爆発音とクロトさんの魔力の上昇を感じて来ました。双子の赤ん坊の方はヒイロの奥さんが保護してくれているので問題はありませんが、まだこの病院には患者や一般人がたくさんいます…僕の仲間が病院のスタッフや教会の人達と協力して避難誘導していますが、強力な魔法の使用はどうか……」
サンドロックを纏ったカトルをを見ながら紗夜がそう言うなか、そう言うクロトに対し、カトルは冷静にそう言う。
「……わかった……」
「クロト殿。ここはウチらに任せて、カノンさんの方に」
「行かせるとお思いで?」
「!?」
レフトがそう言うなか、いつの間にか接近してきた紗夜はそう言いながら爪で斬りかかってくる。
(速い!?)
「ッ!!トレース・オン!!」
ガキィィィンッ!!
予想していなかった紗夜のスピードにレフトは困惑しながらも某赤い弓兵愛用の夫婦剣、干将・莫耶を投影し、受け止める。
「フッ!!」
ズガガガガガガァンッ!!
「ぐっ!?」
が、紗夜はすぐさま頬部のバルカンポッドから銃弾を放ち、レフトは何発か受けながら吹き飛ばされる。
「巫女(レフト)!!」
「フッ!!」
吹き飛ばされたレフトにそう言うクロトに対し、またしてもいつの間にか接近してきた紗夜が爪で斬りかかってくる。
「ちっ!!」
ガキィィィンッ!!
対するクロトは刃が蒼く、峰が紅い刀、氷炎を取り出し、炎を纏わせて紗夜の爪を受け止める。
ガキキキ・・・ッ!!
両者はそのまま鍔迫り合いをする。
「ちっ……」
(氷炎の炎が燃え移らないとはな……!!)
「ハッ!!」
ズガガガガガァンッ!!
「ぐっ!?」
苦い表情をしながらそう考えるクロトに対し、紗夜は尾の先端にあるフライングバルカンポッドから銃弾を浴びせる。
「くっ……この弾……!!」
「私達、ホワイトファングが開発した、悪魔にも有効打になる特殊弾です。結構効くでしょう?」
「クロトさん!!レフトさん!!」
カトルはそう言いながらクロトとレフトの援護に向かおうとする。
が、アロザウラー達がその行く手を阻む。
「くっ……」
(先にこいつらを片付けないと……)
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
カトルはそう思いながらビームサブマシンガン
を構え、ビーム弾を放つ。
そうしてカトルVSアロザウラー軍団、クロト&レフトVS紗夜の戦いが始まった。
「大丈夫か?カノン。何処か具合は悪くないか?」
「平気よ。っていうかその質問、昨日から数えてもう九回目よ。クロト。」
一週間後、『聖王医療院』の一室にて、そう尋ねるクロトに対し、カノンは苦笑いしながらそう言う。
「初めての出産で無事に双子が産まれたんだから、少しは落ち着いてよ。」
「うっ……すまん……」
「そういえば名前、考えてくれた?」
「あぁ。男の子はユズル、女の子はヒスイだ。」
「ユズルとヒスイ……良い名前ね……」
「本当に大丈夫か?あれなら飲み物でも買ってくるか?」
「身体は問題ないけど、飲み物は欲しいわね。チョイスはクロトに任せるわ。」
「わかった……」
そうしてクロトは病室を後にする。
廊下・・・
「それじゃあ、護衛は引き続き、頼んだぞ。」
「はい。お任せください。」
廊下に出た後、そう話しかけるクロトに対し、護衛を任された、ヒナタの友人の一人であるカトル・ラバーバ・ウィナーは穏やかな表情でそう言う。
そうしてクロトは飲み物を買うためにロビーへと向かう。
ドカァァァンッ!!
数分後、クロトが向かったロビーから爆発音が聞こえてきた。
ロビー・・・
「ちっ……何なんだ?てめぇら……」
表口を破壊し、自分を取り囲むように現れた大量の量産型Z装備、アロザウラーの群れに対し、クロトは軽く不機嫌になりながらそう言う。
「……アロザウラー。カノン・立華がいる病室に向かい、彼女を確実に確保してください。」
が、アロザウラー達の先頭に立っている、ライガーゼロ・イェーガーを装着した紗夜はクロトの問いには答えず、アロザウラー達にそう指示する。
「……あ?」
「!?」
ズガアアアァァァンッ!!
その瞬間、クロトはそう言いながら衝撃波に変換した魔力を放出し、紗夜が率いるアロザウラー軍団の約半分を破壊する。
「くっ……魔力を変換させただけの衝撃波でこれ程とは……流石は『エリクシア』の悪魔ですね……!!」
「てめぇら……カノンに手ぇ出そうとするたぁ……死にてぇみてぇだな……」
なんとか防御した紗夜が冷や汗を流しながらそう言うなか、そう言うクロトの魔力がどんどん上がっていく。
クパァ
「ちょっ、クロト殿!!気持ちはわかるけど、落ち着いて!!その魔力だと『ミッドチルダ』が半壊しちゃうから!!義妹の大切な家族や友達が住んでる世界をぶっ壊す気!!?」
が、その瞬間、クロトの背後の空間が裂け、そこから飛び出してきた、腰まである長い茶髪に暖かな同色の瞳、色白の愛らしい顔立ちに男物の白いワイシャツ、黒いスラックスに同色のフード付のベストを着た少女がそう言いながらクロトを羽交い締めにする。
「後、昨日、産まれたばかりの双子の赤ん坊にも魔力が当たったら危ないですよ!!」
「ッ……」
羽交い締めにしながらそう言ってくる少女、レフトの言葉にクロトは一旦落ち着きを取り戻し、魔力を抑える。
「クロトさん!!」
次の瞬間、襲撃に気付いた、先程までカノンの護衛に当たっていたカトルがアーマード サンドロックを纏った状態でその場に駆けつけてくる。
「……カトル・ラバーバ・ウィナーですか……」
「おまえ……」
「爆発音とクロトさんの魔力の上昇を感じて来ました。双子の赤ん坊の方はヒイロの奥さんが保護してくれているので問題はありませんが、まだこの病院には患者や一般人がたくさんいます…僕の仲間が病院のスタッフや教会の人達と協力して避難誘導していますが、強力な魔法の使用はどうか……」
サンドロックを纏ったカトルをを見ながら紗夜がそう言うなか、そう言うクロトに対し、カトルは冷静にそう言う。
「……わかった……」
「クロト殿。ここはウチらに任せて、カノンさんの方に」
「行かせるとお思いで?」
「!?」
レフトがそう言うなか、いつの間にか接近してきた紗夜はそう言いながら爪で斬りかかってくる。
(速い!?)
「ッ!!トレース・オン!!」
ガキィィィンッ!!
予想していなかった紗夜のスピードにレフトは困惑しながらも某赤い弓兵愛用の夫婦剣、干将・莫耶を投影し、受け止める。
「フッ!!」
ズガガガガガガァンッ!!
「ぐっ!?」
が、紗夜はすぐさま頬部のバルカンポッドから銃弾を放ち、レフトは何発か受けながら吹き飛ばされる。
「巫女(レフト)!!」
「フッ!!」
吹き飛ばされたレフトにそう言うクロトに対し、またしてもいつの間にか接近してきた紗夜が爪で斬りかかってくる。
「ちっ!!」
ガキィィィンッ!!
対するクロトは刃が蒼く、峰が紅い刀、氷炎を取り出し、炎を纏わせて紗夜の爪を受け止める。
ガキキキ・・・ッ!!
両者はそのまま鍔迫り合いをする。
「ちっ……」
(氷炎の炎が燃え移らないとはな……!!)
「ハッ!!」
ズガガガガガァンッ!!
「ぐっ!?」
苦い表情をしながらそう考えるクロトに対し、紗夜は尾の先端にあるフライングバルカンポッドから銃弾を浴びせる。
「くっ……この弾……!!」
「私達、ホワイトファングが開発した、悪魔にも有効打になる特殊弾です。結構効くでしょう?」
「クロトさん!!レフトさん!!」
カトルはそう言いながらクロトとレフトの援護に向かおうとする。
が、アロザウラー達がその行く手を阻む。
「くっ……」
(先にこいつらを片付けないと……)
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
カトルはそう思いながらビームサブマシンガン
を構え、ビーム弾を放つ。
そうしてカトルVSアロザウラー軍団、クロト&レフトVS紗夜の戦いが始まった。