呪われし鎧とライダーになろうとする少女
地上本部・・・
「聞いたぞ。佳奈多。『メガリバース計画』を阻止したそうだな。」
「あら。もうミッドチルダ にも話が伝わってるのね……それで?要件は何かしら?レジアス。それだけの話をするために呼び出した訳じゃないんでしょ?」
その頃、地上本部にて、そう話しかけるレジアスに対し、佳奈多は自分を呼び出した要件について、そう尋ねる。
「……最近、巷で噂になっとる銀色のライダーのことについてだが……」
「!?ちょうど私もそのことについて、聞こうと思ってたところよ……」
真剣な表情でそう言うレジアスに対し、佳奈多も真剣な表情でそう言う。
「回りくどいのは嫌いだから単刀直入に聞くわ。レジアス……今、巷で噂になっている銀色のライダー、G4はあなた達、地上本部の仕業なのかしら?」
「……確かにG4は我々、地上本部が、いや、私がアインへリアルと同時期に設計させたものだ。しかし、設計の段階で判明した、装着者の肉体の限界を無視し、任務遂行のための動きを強要させ続けるAIの危険性から開発を取り止め、封印させた……」
「だったら何故、G4が……」
「そのG4の設計図が保管庫から盗まれていたことが先日、判明した。」
「!?……犯人の目星は付いているのかしら?」
「早急に調べさせた結果、一人の人間が浮かんだ……オーリス。」
「はい。」
オーリスはそう言いながら一つの資料を佳奈多に手渡す。
「スパンダ・オルガス。階級は父さんと同じ中将で本局の技術開発部の統括官兼特殊技能研究課の主任を勤めている人物です。」
「首輪を付けられていた我々と違い、『最高評議会』に盲目的に忠誠を誓っていた男だ。」
「!?この男……」
「知り合いか?」
「入局したての頃、強化人間である私の身体を調べさせてほしいと何度か言い寄られたことがあるわ。まぁ、その時から既に三提督を味方にしていたからなんとかのらりくらりとかわしたけど。」
「なるほどな……」
「近頃、スパンダ統括官はあなた方、『機動六課』が保有しているG装備やライダーを超えた、『究極の兵器』を開発しようとしているという噂があるそうです。」
「動機はおまえに長年、フラれ続けた腹いせと『機動六課』への妬み、『最高評議会』を失ったことへの逆恨みといったところか。」
「後者二つはまだしも前者は納得できないわね。」
「でも、確かにこの男ならG4の設計図を盗むことも、その設計図を元に開発することも、装着者を用意することも可能ね。」
「今のところは怪しいというだけで確かな証拠はありません。」
「もしかすれば、G4を使って、おまえや『機動六課』を襲撃するかもしれん。」
「わかった。それなりに注意はしておくわ。」
「佳奈多相談役。これを……」
「!?これは……」
オーリスがそう言いながら手渡してきたのはG4の設計図だった。
「……さっき、盗まれたって話じゃなかったの?」
「それはコピーしておいた設計図だ。オリジナルの設計図が盗まれた場合に備えてな。」
「なるほど………」
「無論、十中八九、スパンダの手によって改良が施されているだろうが……」
「それでも構造や性能についての情報がないよりはマシよ……ありがとう。ありがたく参考にさせてもらうわ。」
「あぁ。こちらの管理不足で盗まれた手前、こんなことを頼むのは心苦しいんだが」
「皆まで言わなくていいわ。レジアス……G4は私達が止めてみせる……」
「……頼む……」
「お願いいたします。佳奈多相談役。」
真剣な表情でそう言う佳奈多に対し、レジアスとオーリスは真剣な表情でそう言った。
「聞いたぞ。佳奈多。『メガリバース計画』を阻止したそうだな。」
「あら。もう
その頃、地上本部にて、そう話しかけるレジアスに対し、佳奈多は自分を呼び出した要件について、そう尋ねる。
「……最近、巷で噂になっとる銀色のライダーのことについてだが……」
「!?ちょうど私もそのことについて、聞こうと思ってたところよ……」
真剣な表情でそう言うレジアスに対し、佳奈多も真剣な表情でそう言う。
「回りくどいのは嫌いだから単刀直入に聞くわ。レジアス……今、巷で噂になっている銀色のライダー、G4はあなた達、地上本部の仕業なのかしら?」
「……確かにG4は我々、地上本部が、いや、私がアインへリアルと同時期に設計させたものだ。しかし、設計の段階で判明した、装着者の肉体の限界を無視し、任務遂行のための動きを強要させ続けるAIの危険性から開発を取り止め、封印させた……」
「だったら何故、G4が……」
「そのG4の設計図が保管庫から盗まれていたことが先日、判明した。」
「!?……犯人の目星は付いているのかしら?」
「早急に調べさせた結果、一人の人間が浮かんだ……オーリス。」
「はい。」
オーリスはそう言いながら一つの資料を佳奈多に手渡す。
「スパンダ・オルガス。階級は父さんと同じ中将で本局の技術開発部の統括官兼特殊技能研究課の主任を勤めている人物です。」
「首輪を付けられていた我々と違い、『最高評議会』に盲目的に忠誠を誓っていた男だ。」
「!?この男……」
「知り合いか?」
「入局したての頃、強化人間である私の身体を調べさせてほしいと何度か言い寄られたことがあるわ。まぁ、その時から既に三提督を味方にしていたからなんとかのらりくらりとかわしたけど。」
「なるほどな……」
「近頃、スパンダ統括官はあなた方、『機動六課』が保有しているG装備やライダーを超えた、『究極の兵器』を開発しようとしているという噂があるそうです。」
「動機はおまえに長年、フラれ続けた腹いせと『機動六課』への妬み、『最高評議会』を失ったことへの逆恨みといったところか。」
「後者二つはまだしも前者は納得できないわね。」
「でも、確かにこの男ならG4の設計図を盗むことも、その設計図を元に開発することも、装着者を用意することも可能ね。」
「今のところは怪しいというだけで確かな証拠はありません。」
「もしかすれば、G4を使って、おまえや『機動六課』を襲撃するかもしれん。」
「わかった。それなりに注意はしておくわ。」
「佳奈多相談役。これを……」
「!?これは……」
オーリスがそう言いながら手渡してきたのはG4の設計図だった。
「……さっき、盗まれたって話じゃなかったの?」
「それはコピーしておいた設計図だ。オリジナルの設計図が盗まれた場合に備えてな。」
「なるほど………」
「無論、十中八九、スパンダの手によって改良が施されているだろうが……」
「それでも構造や性能についての情報がないよりはマシよ……ありがとう。ありがたく参考にさせてもらうわ。」
「あぁ。こちらの管理不足で盗まれた手前、こんなことを頼むのは心苦しいんだが」
「皆まで言わなくていいわ。レジアス……G4は私達が止めてみせる……」
「……頼む……」
「お願いいたします。佳奈多相談役。」
真剣な表情でそう言う佳奈多に対し、レジアスとオーリスは真剣な表情でそう言った。