初デートと家出少年
「あれ?」
「どうした?みゆき。」
「なんかこんなものが……」
「?チラシ?」
みゆきはそう言いながらいつの間にかポケットに入っていたチラシをマコトに見せる。
尚、チラシは先程、和也に依頼されたノゾミがどさくさに紛れてみゆきに仕込んだものである。
「『喫茶店 コムダ』……某チェーン店かよ……」
「なんかこのチラシを持っていくだけで安くなるみたいですよ。」
チラシを見ながら、マコトとみゆきがそう話をするなか、
「ん?マコトとみゆきか。久しぶりだな。」
「あ。リヒテルさん。」
「リヒテルさん。お久しぶりです。」
今度はリヒテルがそう言いながら現れる。
「リヒテルさん。どうしてここに?」
「いや、なに、偶々、近くを散歩していただけなんだが……ん?『喫茶店 コムダ』のチラシか。」
「知ってるんですか?」
首を傾げながらそう尋ねるマコトにそう答えた後、チラシを見ながらそう言うリヒテルに対し、みゆきは首を傾げながらそう尋ねる。
「あぁ、何度か飲んだことがある。コーヒーが美味い店でな。雰囲気も良いし。デートで行くにはもってこいの場所だ。」
「「ッ!?」」カァァァ
笑顔でそう薦めるリヒテルの言葉にマコトとみゆきは思わず顔を赤らめる。
「フフフ……じゃあな。」
そんな二人に微笑みながら、リヒテルはそう言いながら去っていく。
然り気無く和也に向けて、親指を立てながら。
「リヒテルさんもおまえの仕込みか。和也。」
「んで、マコト君とみゆきちゃんの初デートの最終ポイントは喫茶店と……」
「まぁな。少し前に良い雰囲気で美味いコーヒーを出す喫茶店のチラシを手に入れてな。そいつを然り気無くみゆきに仕込むよう、ノゾミに頼んだんだ。」
「いつの間にノゾミにチラシを渡してたんだよ?」
「禁則事項です☆」
「「「「「「「「「「「・・・」」」」」」」」」」」
「さて、尾行を再開するか。」
(((((((((((なかったことにした(クル)・・・)))))))))))
「ん?マコトと……みゆき?」
「あら。久しぶりね。」
「夢羽さん。佳奈多さん。」
「お久しぶりです。」
その後、マコトとみゆきは今度は偶々、貴虎と藤果と共に散策していた夢羽と佳奈多に出会す。
「髪を下ろしたのね。みゆきちゃん。」
「えへへ……今だけのちょっとしたイメチェンですけどね。」
「似合って……るよ……」
「ありがとうございます。」
「あの。佳奈多さん。夢羽さん。」
「その子は知り合いか?」
みゆきとそう話をする佳奈多と夢羽に対し、藤果と貴虎は首を傾げながらそう尋ねる。
「?佳奈多さん。夢羽さん。その人達は」
「あ。そっか。みゆきちゃんは二人と、二人はみゆきちゃんとは初対面だったわね。」
「えっと……この人達は……朱月藤果さんと……呉島貴虎さん……」
「さっき、話してた事件の関係者で二人とも、仮面ライダーだよ。」
藤果と貴虎のことについて、首を傾げながらそう尋ねるみゆきに対し、佳奈多、夢羽、マコトの三人はそう説明する。
「そうなんですか……はじめまして。星空みゆきです。」
「朱月藤果です。こちらは呉島貴虎お坊っちゃま。」
「よろしく。」
「よろしくお願いします。藤果さん。貴虎さん。」
そうしてみゆきと藤果と貴虎の三人は互いに自己紹介する。
「あの年でもお坊っちゃまなんだねぇ~。」
「まぁ、原作でもそうだったからねぇ~。」
「っていうかあの四人もおまえの仕込みか。和也。」
「まぁな。」
そんな藤果と貴虎を見ながら春美とひかるがそう言うなか、そう尋ねる一輝に対し、和也はそう答えた。
喫茶店、『コムダ』前・・・
「ここか。喫茶店 コムダは……」
「チラシにも載ってましたけど、確かに雰囲気の良さそうな店ですね。」
その後、佳奈多達から『喫茶店 コムダ』までの道のりを教えてもらい、到達した後、店の外見を見ながらマコトとみゆきはそう言う。
「それじゃあ、入るか。みゆき。」
「はい♪」
そうして二人は喫茶店の中へと入っていく。
「「よっしゃあ!私達もレッツ」」
「まぁ、待て。二人とも。」ガシッ!!
「「ぐえっ。」」
二人の後を追って、喫茶店に入ろうとした春美とひかるを和也は襟首を掴んで引き留める。
「入らなくても中の様子は観れる……」
ヴゥンッ!!
「二人が入ってから扉が閉まる間にサーチャーを忍ばせといたからな。」
そう言いながら展開された空間モニターには店内の様子が映し出されていた。
「どうした?みゆき。」
「なんかこんなものが……」
「?チラシ?」
みゆきはそう言いながらいつの間にかポケットに入っていたチラシをマコトに見せる。
尚、チラシは先程、和也に依頼されたノゾミがどさくさに紛れてみゆきに仕込んだものである。
「『喫茶店 コムダ』……某チェーン店かよ……」
「なんかこのチラシを持っていくだけで安くなるみたいですよ。」
チラシを見ながら、マコトとみゆきがそう話をするなか、
「ん?マコトとみゆきか。久しぶりだな。」
「あ。リヒテルさん。」
「リヒテルさん。お久しぶりです。」
今度はリヒテルがそう言いながら現れる。
「リヒテルさん。どうしてここに?」
「いや、なに、偶々、近くを散歩していただけなんだが……ん?『喫茶店 コムダ』のチラシか。」
「知ってるんですか?」
首を傾げながらそう尋ねるマコトにそう答えた後、チラシを見ながらそう言うリヒテルに対し、みゆきは首を傾げながらそう尋ねる。
「あぁ、何度か飲んだことがある。コーヒーが美味い店でな。雰囲気も良いし。デートで行くにはもってこいの場所だ。」
「「ッ!?」」カァァァ
笑顔でそう薦めるリヒテルの言葉にマコトとみゆきは思わず顔を赤らめる。
「フフフ……じゃあな。」
そんな二人に微笑みながら、リヒテルはそう言いながら去っていく。
然り気無く和也に向けて、親指を立てながら。
「リヒテルさんもおまえの仕込みか。和也。」
「んで、マコト君とみゆきちゃんの初デートの最終ポイントは喫茶店と……」
「まぁな。少し前に良い雰囲気で美味いコーヒーを出す喫茶店のチラシを手に入れてな。そいつを然り気無くみゆきに仕込むよう、ノゾミに頼んだんだ。」
「いつの間にノゾミにチラシを渡してたんだよ?」
「禁則事項です☆」
「「「「「「「「「「「・・・」」」」」」」」」」」
「さて、尾行を再開するか。」
(((((((((((なかったことにした(クル)・・・)))))))))))
「ん?マコトと……みゆき?」
「あら。久しぶりね。」
「夢羽さん。佳奈多さん。」
「お久しぶりです。」
その後、マコトとみゆきは今度は偶々、貴虎と藤果と共に散策していた夢羽と佳奈多に出会す。
「髪を下ろしたのね。みゆきちゃん。」
「えへへ……今だけのちょっとしたイメチェンですけどね。」
「似合って……るよ……」
「ありがとうございます。」
「あの。佳奈多さん。夢羽さん。」
「その子は知り合いか?」
みゆきとそう話をする佳奈多と夢羽に対し、藤果と貴虎は首を傾げながらそう尋ねる。
「?佳奈多さん。夢羽さん。その人達は」
「あ。そっか。みゆきちゃんは二人と、二人はみゆきちゃんとは初対面だったわね。」
「えっと……この人達は……朱月藤果さんと……呉島貴虎さん……」
「さっき、話してた事件の関係者で二人とも、仮面ライダーだよ。」
藤果と貴虎のことについて、首を傾げながらそう尋ねるみゆきに対し、佳奈多、夢羽、マコトの三人はそう説明する。
「そうなんですか……はじめまして。星空みゆきです。」
「朱月藤果です。こちらは呉島貴虎お坊っちゃま。」
「よろしく。」
「よろしくお願いします。藤果さん。貴虎さん。」
そうしてみゆきと藤果と貴虎の三人は互いに自己紹介する。
「あの年でもお坊っちゃまなんだねぇ~。」
「まぁ、原作でもそうだったからねぇ~。」
「っていうかあの四人もおまえの仕込みか。和也。」
「まぁな。」
そんな藤果と貴虎を見ながら春美とひかるがそう言うなか、そう尋ねる一輝に対し、和也はそう答えた。
喫茶店、『コムダ』前・・・
「ここか。喫茶店 コムダは……」
「チラシにも載ってましたけど、確かに雰囲気の良さそうな店ですね。」
その後、佳奈多達から『喫茶店 コムダ』までの道のりを教えてもらい、到達した後、店の外見を見ながらマコトとみゆきはそう言う。
「それじゃあ、入るか。みゆき。」
「はい♪」
そうして二人は喫茶店の中へと入っていく。
「「よっしゃあ!私達もレッツ」」
「まぁ、待て。二人とも。」ガシッ!!
「「ぐえっ。」」
二人の後を追って、喫茶店に入ろうとした春美とひかるを和也は襟首を掴んで引き留める。
「入らなくても中の様子は観れる……」
ヴゥンッ!!
「二人が入ってから扉が閉まる間にサーチャーを忍ばせといたからな。」
そう言いながら展開された空間モニターには店内の様子が映し出されていた。