初デートと家出少年

街中・・・

「私達がいない間にそんなことがあったんですか!?」

「あぁ、まぁ、リサさんや色んな人達が救援に駆けつけてくれたおかげで阻止することができたんだけどな。っていうかみゆき。声がでけぇよ。」

「あ。す、すいません。」

一週間前に起きたメガリバース事件について、みゆきとマコトはそう話しながらデートをする。

「マコトさんとの初デート……」

「「「ファイトだよ(です)(クル)!!」」」

「なお。やよいさん。キャンディ。声が大きいですよ。」

「まぁ、今は俺が能力でバレないようにしてるけどな。」

「まさか、みゆきちゃんとマコト君がくっついていたとはねぇ~。」

「ねぇ~。」

「っていうか俺達、こんな大人数で何やってんだ?」

「何ってそりゃ……」

「尾行やな。」

「にしても人数が多いと思うけどな。俺はこういうノリも好きだから良いけど。」

そんな二人をあかね、なお、やよい、キャンディ、れいか、和也、春美、ひかる、一輝、はやて(リンクス)、はやて(カイザ)、貴利矢の十二人がそう言いながら尾行していた。

(それにしても、こうやって二人きりで歩くの、帝国のテッテレーランドの時以来だなぁ……なんか緊張してきた……)

(あれ?今更だけど俺、こうやってデートするなんて初めてなんだが……テッテレーランドの時はまだ自覚してなかったからノーカンだし……やべ。緊張してきた……)

「「あ、あの(さ)!!あ・・・」」

「ま、マコトさんからどうぞ!!」

「み、みゆきからで良いぞ!!」

「「///」」

「クル。」ニヤニヤ

「なんや、くっついたらくっついたでぎごちないなぁ。あの二人。」ニヤニヤ

「まさに付き合いたてのカップルだね。」カキカキ

互いに真っ赤になりながら照れているマコトとみゆきを見ながら、キャンディとあかねはニヤニヤしながらそう言うなか、やよいはそう言いながらスケッチブックで何かを描いていく。

「ってやよい?何描いてるの?」

「いやぁ、今度描く漫画に初々しい恋愛要素を入れてみようかなと思って……」カキカキ

「なんか……ちょっと可哀想だからやめてやれ。」

首を傾げながらそう尋ねるなおにそう答えながら描き続けるやよいに対し、一輝はそう言う。

「だが、断ります。」ニッコリ

「断るな。っていうか何故、そのネタを知っている?」

「あれが若いってことかねぇ~」

「だねぇ~。ところで和也。」

「ん?」

「フェイト(カイザ)と初めてデートした時もあんな感じだったの?」

「ぶっ!?」

ひかるがそう言いながらマコトとみゆきを見るなか、春美からのまさかのキラーパスに和也は思わず吹き出す。

「え?和也さん、そっちのフェイトちゃんと付き合うとるんですか?」

「そうなんよ。後、一輝君とスバルも付き合うとるな。」

「ちょっ、はやて(カイザ)!?」

「おやおや。和也さんと一輝さんも彼女さんがいらっしゃるんですね。」

「是非、取材させてください!!」

はやてにそう答えるはやて(カイザ)に一輝がそう言うなか、れいかとやよいはそう言う。

「もう取材って言っちゃったよ。この子……ん?あの軽トラは……」

そんなやよいに呆れながらそう言った後、貴利矢はマコトとみゆきが立ち寄った軽トラが目に入る。

「ん?おう。マコト。らっしゃい。」

「ども……帝国に行ってたんじゃないんですか?孝治さん。」

みゆきと一緒に立ち寄った軽トラ、否、焼き芋屋でそう話しかけてくる孝治に対し、マコトは挨拶しながらそう尋ねる。

「そのつもりだったんだけど、先にこの国で芋を仕入れておこうと思ってな。」

「あの。マコトさん。この焼き芋屋さんは?」

「あぁ、この人は北海孝治さん。さっき、話してた助っ人の一人で俺達とはまた別の地球出身の焼き芋屋兼仮面ライダーだよ。」

「ん?……へぇ……その子はおまえの彼女さんかい?」

「えぇ。まぁ……」

「はじめまして!!星空みゆきって言います!!よろしくお願いします!!」

「おう。よろしくな。ちょうど仕入れた芋が二種類あるからお二人さんも買ってくかい?値段は特別サービスで安くしといてやるぜ。」

「あ。そうですね。じゃあ……」

そうして二人は孝治の焼き芋屋で焼き芋を購入した。
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