「はい。依頼達成の証拠。」ﾄﾞｻｯ!!

私はそう言いながら、“ボックス”からベノムナーガの皮を取り出し、デネブの前に置く。

「うむ。確かに確認した……じゃあ、ギルドカードを渡してくれ。ノゾミの口座に報酬の500万G振り込んどくから。」

「ん。わかった。」ｽｯ

デネブにそう言われた私はそう返事しながら懐からギルドカードを取り出し、デネブに渡す。

「はい。じゃあ、少しの間、待っててくれ。」

私のギルドカードを受け取ったデネブはそう言いながら、奥の方へと消える。

あ。因みに私のギルドランクはSランクだったりします。はい。

って私はまた誰に説明してるんだろう？

あ。因みに屑野郎は属性と魔力の多さで『守護者』の一也王と同じRランクになってたりします……忌々しい……

まぁ、この前の禁忌召喚事件でミオの邪魔をしたから、一気に最弱のFランクまで格下げされたんですけどね♪

彩夏さん風にざまぁwwwってやつです♪

「あ。ノゾミちゃん。にとり。阿号。お疲れ様。」

私がそう思っているなか、金髪のロングヘアーに赤い瞳をした女性がそう話しかけてくる。

この人はフェン・フィニーノさん。この『希望の翼』のギルドマスターでデネブの契約者。で、お父さんとは２２年前から家族ぐるみの付き合いだったりします。

って私はまた誰に説明してるんだろう？

「それでノゾミちゃん。依頼はどうだった？」

私がそう思いながら首を傾げるなか、フェンさんはそう尋ねてくる。

「うん。依頼は特に問題もなく完遂したよ。」

対する私は普通にそう答える。

まぁ、その直後、『Ｘマジンラー』っていう組織からの刺客の怪人達に襲われたんだけどね。

「報酬の口座への振り込みが終わったぞぉ～～～」

私がそう思っているなか、デネブがそう言いながら戻ってくる。

「はい。ノゾミ。」

「あ。ありがとう。デネブ。」

「デネブ。ちょっと良いか？」

「ん？」

私がそうお礼の言葉を言いながら、ギルドカードを受け取った後、阿号がそうデネブに話しかける。

因みにこの二人、デネブがフェンさんと契約する前に一度知り合ってたらしいです。はい。

この前、阿号とにとりを紹介する時、二人からそう聞かされました。

まぁ、その時のデネブは阿号を見て、滅茶苦茶ビックリしてたんだけどね。

って私はまた誰に説明してるんだろう？

私がそう思いながら首を傾げるなか、二人は一つのテーブルで向かい合うように座る。

「……『マジンラー』が復活した……」

「！？なんだと！？」

「どうやら何者かが残党達に更なる“力”を与え、『Ｘマジンラー』として復活させたらしい。」

「……そうか……」

「先程、ノゾミとにとりと一緒に刺客と思われる怪人達を倒してきたが……気を付けた方が良いだろう……」

「……わかった……」

向かい合うように座った後、二人は真剣な表情でそう話をする。

「………」

デネブに依頼完了の報告をする前に感じたあの嫌な感じ……一体何だったんだろう……？