話し合いと新しい“力”

『ウェズペリア』、『アトラン王国』、ナカムラ家・・・

「……うっ……ここは……」

『メガリバース事件』が解決した日の翌日、ナカムラ家にて、カオリとクラウンピースの奮闘により救出されたサグメはそう言いながら目を覚ます。

「「スゥ……スゥ……」」

「ん?」

その直後、サグメは昨晩、付きっきりで看ていたのだろう、ベッドに寄りかかって眠るカオリとクラウンピースに気付く。

「カオリさん……ピーちゃん……」

「んっ……サグメちゃん!!」

「サグメ!!」

二人を見ながらサグメがそう言うなか、カオリはそう言いながら目を覚まし、クラウンピースもそう言いながら飛び起きる。

「サグメ!!大丈夫か!?何処か痛い所とかないか!!?」

「う、うん。大丈夫だよ。ピーちゃん。」

「よかったぁ~」

「……ごめんね。サグメちゃん……護ってあげるって約束、守れなくて……」

そう言うサグメの言葉にクラウンピースが安堵するなか、カオリは少し暗い表情をしながらそう謝罪する。

「カオリさんが謝ることないです。」

「サグメちゃん……」

「確かにあの装置に取り込まれた時は苦しい思いはしましたけど、信じてましたから……カオリさんやピーちゃん達が助けに来てくれるって……」

「ッ!!」ガバッ!!

そう言うサグメの言葉を聞いて、カオリは思わずサグメを抱きしめながら涙を流した。
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