発動!メガリバース計画

ズガァァァンッ!!

「ぐっ!?」

「あぁっ!?」

パァァァ・・・ドサッ×2!!

ノゾミの“インフィニットストライクホープ”とネスの“ディスペアーエクストリーム”がぶつかり合った瞬間、二人は互いに変身が強制解除されながら吹き飛ばされる。

「「「「ノゾミ(ちゃん)!!」」」」

「「ネスちゃん!!」」

その直後、セッテ、一輝、春美、ひかるの四人がノゾミの元に、デスペラードとルナティックの二人はネスの元へと駆けつける。

「はぁ……はぁ……」

「くっ……ノゾミ・ナカムラ……!!」

すっかりボロボロになり、息も切らしているノゾミに対し、ネスも息を切らしながら、睨み付けながらそう言う。

(ここら辺が引き際ね……)

「デスペラード。」

「わかってますよ。」スッ

そんなネスを見ながら、そう判断しながらそう言うルナティックに対し、デスペラードはそう言いながら懐から小瓶を取り出す。

バサァッ!!

デスペラードは小瓶の蓋を開け、中にある粉末状にした黒い何かをばら蒔く。

ズズズ・・・ッ!!

「「「「「!?」」」」」

すると次の瞬間、ばら蒔かれた地面から全身を鎧で包んだ黒い騎士が何人も出現する。

「この騎士達は『ニア・アダムス』。『邪泉』の水と我々、カオスファクターが拠点とする『楽園』の土を混ぜ合わせた粘土より生み出される人間の成り損ないにして我々、カオスファクターの兵士達です。」

「悪いけど、今回のネスちゃんと『希望』の担い手の勝負は引き分け。ここは引き上げさせてもらうよ。」

デスペラードとルナティックがそう言うなか、デスペラードにより召喚された黒い騎士・・・ニア・アダムス達は剣を引き抜き、構え始める。

パァァァ・・・

そんななか、ネス、ルナティック、デスペラードの三人の足元に魔法陣が展開される。

「「「「「!?」」」」」

「今回、『希望』の担い手として覚醒したノゾミ・ナカムラとの戦いによってネスちゃんはまたさらに強くなる。そして、我々の目指す『平和』に一歩、近づくことになるでしょう。」

「またねぇ~♪」

次の瞬間、デスペラードとルナティックはそう言いながらネスと共に魔法陣によってその場から消える。

「マズいな……ノゾミとセッテはさっきのネスやデスペラードとの戦いで消耗しきってる……」

「私達もさっきのルナティックとの戦いで消耗しきってるし……どうしたものか……」

一輝と春美が苦い表情をしながらそう言うなか、ニア・アダムス達はジリジリと歩み寄ってくる。

ザッ×3!!

『!?』

「「「………」」」

そんななか、バリアジャケット姿の和輝とLBXオーディーンMk2とアキレスD9に変身した飛鳥と恭弥がその場に駆けつける。

「和輝!!飛鳥!!恭弥!!」

「悪い。来るのが遅れた。」

「で、あの黒い騎士共は何だ?」

「怪人……ではなさそうだけど……」

そう言う一輝に和輝がそう言うなか、ニア・アダムスを見ながら、恭弥と飛鳥は首を傾げながらそう尋ねる。

「あれはニア・アダムス。なんでも『邪泉』の水と『楽園』の土を混ぜ合わせて生み出された粘土人形らしいの。」

「人間じゃないのか?」

「えぇ。あれを置いていったカオスファクターっていう連中の話じゃね。」

「カオスファクター……また別の組織か……」

和輝がそう言うなか、ニア・アダムス達は剣を抜いて向かってくる。

「向こうは殺る気満々みたいだな。」

「悪い。俺らはさっき、カオスファクターと闘り合って殆んど消耗しちまっているから、後は頼む。」

「任せろ。」

こうして消耗しきったノゾミや一輝達を護るべく、和輝、飛鳥、恭弥の三人はニア・アダムス達と戦闘を開始した。
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