一輝・春美・ひかるVSルナティック・・・

「「「はぁ……はぁ……」」」

「フフフ……」

一輝、春美、ひかるの三人は背中合わせになりながら神出鬼没なルナティックの攻撃に耐え続けていた。

「くそっ！なんなんだ！？こいつは……！！」

「アンサートーカーでも全く予測がつかない……！！」

(ッ……確か、東方でも似たような能力を持ったキャラがいたような……まさか……)

「……ねぇ。二つ程、聞いてもいいかしら？」

一輝とひかるが顔を歪ませながらそう言うなか、春美はルナティックのことについて、推測しながら、そうルナティックに話しかける。

「何でしょう？私が答えられる範囲なら答えます。」

「……今、ノゾミちゃんと戦っている、髪と眼の色以外はノゾミちゃんそっくりの子……ネスちゃんだっけ。彼女は一体何者なの？」

春美は真剣な表情でネスのことについて、尋ねる。

「ネスちゃん自身が言ってたでしょ。彼女は『希望』の担い手、ノゾミ・ナカムラの『心の闇』から生まれた存在だって。」

対するルナティックはそう言いながらネスの出生について、語り始める。

「この世にはね。様々な世界のバランスを保つために世界から漏れ出た負の感情の受け皿の役目を担う特殊な泉、『邪泉』と呼ばれる泉があるの。」

「「「………」」」

「ノゾミ・ナカムラに芽生え、漏れ出た僅かな心の闇はその『邪泉』の水と混ざり合い、自我と肉体を得て一つの生命として誕生した……それが彼処で戦っているネスちゃんだよ。」

「「！？」」

「さて、二つ目の質問は何でしょうか？」

ルナティックから語られたネスの正体に一輝とひかるが驚愕するなか、ルナティックはそう春美に尋ねる。

「じゃあ、聞くけど……『ルナティック』っていうのはあなたの本名じゃないわね。」

「！？へぇ……」

「あなたの本当の名前は……










………古明地こいし………」