発動!メガリバース計画

向かってくる大量の神機兵とガーディアンに対し、和也や佳奈多達は変身したり、バリアジャケットやZ装備を装着したりして迎撃を始める。

ノゾミもホープに変身しようとする。

「!?」

が、自分に対する殺意を感じとり、その殺意が放たれた方を振り向く。

ザッ・・・ザッ・・・

「………」

すると、放たれた方から王蛇との戦闘中に乱入した仮面ライダーディスペアーに変身していた少女、ネスがノゾミを睨み付けながら現れる。

「!?あいつは……」

「和也が話していた……」

「ノゾミちゃんのそっくりさん!!」

そんなネスの存在に気付いた一輝、春美、ひかるの三人はそう言いながらノゾミに加勢しようとする。

シュカカカカカカカカッ!!

「「「!?」」」

が、その瞬間、何処からか飛んできた八本のナイフが三人の足元に刺さり、その動きを止める。

「悪いけど、ネスちゃんが望む『希望』の担い手との一対一の勝負……邪魔はさせないよぉ~♪」

次の瞬間、ルナティックが笑顔でそう言いながら三人の前に現れる。

「?東方のこいしちゃん?」

「にしては背が高いし、髪も長い……」

「誰だ?てめぇ……」

自分達の行く手を阻むように現れたルナティックに対し、春美とひかるが首を傾げながらそう言うなか、一輝は睨み付けながらそう尋ねる。

「はじめまして。この次元とも彼方で戦っている『雷光』、フェイト・テスタロッサ・アーチャーとも違う次元の『時空管理局』、『機動六課』のフレイム分隊のお三方。私は彼処にいるネスちゃんと同じカオスファクターの一人、ルナティックと申します。以後、お見知りおきを。」

対するルナティックは左手を左側に伸ばし、右手をお腹辺りに添えながらお淑やかにそう自己紹介する。

「?カオスファクター?」

「『Xマジンラー』やショッカー、佳奈多さんが話していたホワイトファングとも違う第五の勢力か……」

「フフフ……私の今回の任務はネスちゃんと『希望』の担い手の勝負に邪魔が入らないようにすること……故にあなた達には私の相手をしてもらいます……」

「!?」

次の瞬間、ルナティックはそう言いながら一輝の背後に回り、左手に指の間に挟むように持った四本のナイフで一輝に斬りかかってくる。

(速い!?)

「くっ!!」

ガキィィィンッ!!

一輝はそう思いながら五月時雨でルナティックのナイフを受け止める。

「フフフ……」

受け止められた後、ルナティックは笑いながら右手の四本のナイフを一輝の顎目掛けて突き出してくる。

「くっ!!」

対する一輝はそう言いながらそのナイフをギリギリかわす。

「フッ!!」

ドカァァァンッ!!

「ぐはっ!?」

が、ルナティックはそう言いながら一輝の腹に蹴りを食らわし、吹き飛ばす。

「一輝!!」

「くっ!!」

蹴り飛ばされた一輝にひかるがそう言うなか、春美はハートキーパーを構え、“ブリザードアロー”を放とうとする。

「フフフ……」

カァァァ・・・

が、その瞬間、ルナティックの瞳孔のない緑の瞳が白い輝きを放ち始める。

ズドォォォンッ!!

「ぐはっ!?」

「え!?」

次の瞬間、春美の放った“ブリザードアロー”が一輝に命中する。

「な、なんで……」

「フフフ……」

ルナティック目掛けて放った筈の“ブリザードアロー”が一輝に命中したことに困惑の声を上げる春美に対し、いつの間にか背後に回ったルナティックは右手のナイフで斬りかかってくる。

「!?させない!!」

そんなルナティックに対し、ひかるはそう言いながらラグネルで横凪ぎにして斬りかかる。

・・・スゥ・・・

が、その瞬間、ルナティックの姿が煙のように消えて、ひかるのラグネルが空を切る。

「「「!?」」」

「フフフ……私、ルナティックが織り成す狂気と戦慄の舞をご覧あれ……まぁ、今回はあくまで邪魔だから、殺す気はないけどね♪」

次の瞬間、そう言うルナティックの声が響き渡った。
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