荒野・・・

「！？あれは……」

ノゾミ、セッテ、カオリ、フェイト、佳奈多、天道、クラウンピース、ツキト、巧、一輝、春美、ひかる、貴利矢の十三人と共にウーノが水無月に仕込んだメモに記されていたメガリバース装置がある場所へと向かっていた和也は悠姫により投入された大量の神機兵とガーディアンと戦っているスカリエッティと悠月の姿を見つける。

「神機兵とガーディアンはまだわかるとして、戦ってるのは……」

「色違いのキバとダークキバ？」

ルナとべリアルに変身して戦っている悠月とスカリエッティを見ながら、春美とひかるが首を傾げながらそう言うなか、スカリエッティと悠月はノゾミ達の近くまで下がる。

「！ドクター。」

「どうやら間に合ったようだね。セッテ。フェイト・テスタロッサ・アーチャー。それとノゾミ・ナカムラ。」

「！？その声はもしかして……」

「ドクター！？」

下がった後、そう話しかけるスカリエッティに対し、フェイトとセッテがそう困惑の声を上げる。

「まさか、あなたも仮面ライダーになっていたとはね。ジェイル・スカリエッティ。」

「あぁ、そこにいる『奇跡の存在』、ツキト・フェルミナがⅥ世を贈ってくれたおかげだよ。」

真剣な表情でそう言う佳奈多に対し、スカリエッティはツキトの方を見ながらそう言う。

「え、え～と、前にムンドゥスのある森に迷い込んでいたⅥ世を保護したことがあって、Ⅵ世が『主として相応しい人を探している』って言うもんだからその主候補がいる場所へと銀のオーロラで送ったんだ……まさか、それがスカリエッティさんだったとは……」

「隣にいるキバ(？)に変身させているキバットもツキト君が送ったの？」

必然的に浴びる皆からの視線に苦笑いしながらそう説明するツキトに対し、ひかるが悠月の腰に装着されているルナキバットを見ながらそう尋ねる。

「いや。こっちは知らないですね。」

『知らなくて当然だ。そのキバットはスカリエッティが我のデータを元に生み出し、彼女に与えた、謂わば我の弟のようなものだ。』

「紹介しよう。彼女は紅悠月君。『Ｘマジンラー』によって魔皇石を埋め込まれた、私の患者だ。」

「よろしく。」

対するツキトが首を傾げながらそう答えるなか、Ⅵ世とスカリエッティがそう説明し、悠月もそう軽く挨拶する。

「患者ってなんか朱音達の方のスカリエッティを思い出すな……」

「で、あんたら二人が『Ｘマジンラー』の戦闘員と戦っていたってことは……」

「無論、裏切ったんだよ。奴らの技術は興味深いものではあったが、思想があまりにも危険だったからね。」

「来るわよ。」

真剣な表情でそう言う和也にスカリエッティがそう言うなか、悠月がそう言った瞬間、大量の神機兵とガーディアンが向かってきた。