敗北を超えて

『Xマジンラー』ウェズペリア支部・・・

「じゃ。私は本部の自分の部屋に戻るから。後は頑張ってね♪」

拉致したサグメとメガリバース装置のリンクの調整を手伝った後、闇梨紗はそう言いながら霊化し、その場から消える。

「………」

「やぁ。悠姫君。」

「!Dr.スカリエッティ……何か用かい?」

その直後、黒いフード付きのローブで身を包んだ一人の少女と共に現れたスカリエッティに対し、悠姫はそう尋ねる。

「なに、君が闇梨紗君らと協力して開発したメガリバース装置とやらを見てみたくてね。」

「……ウーノとトーレはどうしたんだい?」

「二人はショッカーや覇道達と一緒にアトラン王国の襲撃の方に向かったよ。」

「そう。」

「それで、メガリバース装置を見せてもらうことは可能かな?」

「良いよ。どうせもうすぐ作動させるんだし。お披露目は地上うえでやる予定だから行こうか。」

そう言いながら歩き始める悠姫の後を付いて行き、スカリエッティと少女は地上へと向かっていった。
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