敗北を超えて

ナカムラ家、食堂・・・

「とりあえず今回の『Xマジンラー』とショッカーの襲撃で街や学園に被害が出ることは防げたが……」

「奴らの襲撃の目的であるサグメちゃんが連れ拐われました……戦局的に言えば事実上、敗北したといっても過言じゃない状況です。」

「ッ……すまない。俺達が付いていながら……!!」

「私達も救援が遅れてしまい、申し訳ない。」

街中やグラウンドに放たれた巨大コブラや戦闘員達を倒し終えた後、ナカムラ家の食堂にて、和也とフェイト少し険しい表情をしながらそう言うなか、一輝とリヒテルは少し悔しそうにしながらそう言う。

「一輝さんやリヒテルさん達は悪くないですよ。」

「あの乱戦状態じゃね。」

「問題は『Xマジンラー』がショッカーと一時的に組んでまで拐ったサグメちゃんを使って何をしようとしているかね。」

「乾巧。君も薄々勘づいてるんじゃないか?『Xマジンラー』が、いや、緋之宮悠姫がやろうとしていることを……」

そんな二人に別の場所で戦闘員達と戦っていた一翔とスィンがそう言い、フェイトと本郷と共に救援に駆けつけた佳奈多がそう言うなか、本郷は真剣な表情でそう巧に話しかける。

「……緋之宮悠姫がやろうとしているのは恐らく……サグメの能力を利用した『メガリバース計画』だ……」

そんな本郷やノゾミ達の視線を浴びるなか、巧は真剣な表情でそう言った。
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