地獄の妖精と月の民
???拠点、『パラダイス』・・・
ピキキ・・・バリィィィンッ!!
スタッ!!
シュウウウ・・・ッ!!
「………」
美しい自然が溢れる『楽園』のような空間、通称『パラダイス』の地にノゾミ達との戦いから離脱した、仮面ライダーディスペアーの変身者である、ノゾミによく似た赤髪の少女が降り立つ。
ズキンッ!!
「くっ!?」ガクッ!!
が、次の瞬間、胸辺りからの痛みに少女は思わず顔を苦痛に歪めながら片膝を着く。
(くっ……アバラの二、三本はいったか……)
「流石は原点にして頂点の仮面ライダー……仮面ライダー一号、本郷猛といったところか……」
少女がそう思うなか、長い黒髪を後ろで束ねた赤目の青年がそう言いながら現れる。
「首領……」
「お帰り。ネス。戦いの様子は視させてもらったよ。」
謎の少女、ネスからそう呼ばれた青年は笑顔でそう言う。
「ッ……すいません。『希望』の担い手を始末し損ねました。」
「謝ることはない。生きた伝説とまで云われる初代仮面ライダー、本郷猛が救援に現れ、手傷を負わされたあの状況において、自ら撤退した君の判断は正しい。」
「………」
「それで?戦ってみてどうだったかい?君の生みの親とも云える『希望』の担い手は……」
「まぁまぁ及第点といったところですね。みたところ、『希望』の担い手としてはまだ完全には覚醒していないようでした。」
「そうか……」
「(ズキンッ!!)くっ!!」
「まだ本郷猛から受けた傷が痛むようだね。一先ず君は身体を休め、傷を癒すといい。」
「……ありがとうございます。首領。」
首領に頭を下げながらそう言った後、ネスは傷を癒すべく、何処かへと歩き去っていく。
「首領。ネスちゃん、大丈夫?」
そんなネスの後ろ姿を眺める首領に背後から古明地こいしを大人くらいまで成長させ、髪も腰辺りまで伸ばした容姿をした女性がそう話しかける。
「ルナティック……」
「あの仮面ライダー一号に一撃もらったって聞いたけど……」
「あぁ、なに。心配はいらない。きちんと休養を取れば、すぐに治る傷だ。」
ネスの傷の具合について、尋ねる女性、ルナティックに対し、首領は冷静にそう答える。
「しかし、ネスが再び『希望』の担い手と戦う際、今回のような横槍を入れられるのは好ましくない……そうならないようにするためのサポートを任せてもいいかな?ルナティック。」
「OK!お姉さんにまっかせなっさぁ~い♪」
真剣な表情でそう言う首領に対し、ルナティックは妙にくだけた態度でそう言った。
ピキキ・・・バリィィィンッ!!
スタッ!!
シュウウウ・・・ッ!!
「………」
美しい自然が溢れる『楽園』のような空間、通称『パラダイス』の地にノゾミ達との戦いから離脱した、仮面ライダーディスペアーの変身者である、ノゾミによく似た赤髪の少女が降り立つ。
ズキンッ!!
「くっ!?」ガクッ!!
が、次の瞬間、胸辺りからの痛みに少女は思わず顔を苦痛に歪めながら片膝を着く。
(くっ……アバラの二、三本はいったか……)
「流石は原点にして頂点の仮面ライダー……仮面ライダー一号、本郷猛といったところか……」
少女がそう思うなか、長い黒髪を後ろで束ねた赤目の青年がそう言いながら現れる。
「首領……」
「お帰り。ネス。戦いの様子は視させてもらったよ。」
謎の少女、ネスからそう呼ばれた青年は笑顔でそう言う。
「ッ……すいません。『希望』の担い手を始末し損ねました。」
「謝ることはない。生きた伝説とまで云われる初代仮面ライダー、本郷猛が救援に現れ、手傷を負わされたあの状況において、自ら撤退した君の判断は正しい。」
「………」
「それで?戦ってみてどうだったかい?君の生みの親とも云える『希望』の担い手は……」
「まぁまぁ及第点といったところですね。みたところ、『希望』の担い手としてはまだ完全には覚醒していないようでした。」
「そうか……」
「(ズキンッ!!)くっ!!」
「まだ本郷猛から受けた傷が痛むようだね。一先ず君は身体を休め、傷を癒すといい。」
「……ありがとうございます。首領。」
首領に頭を下げながらそう言った後、ネスは傷を癒すべく、何処かへと歩き去っていく。
「首領。ネスちゃん、大丈夫?」
そんなネスの後ろ姿を眺める首領に背後から古明地こいしを大人くらいまで成長させ、髪も腰辺りまで伸ばした容姿をした女性がそう話しかける。
「ルナティック……」
「あの仮面ライダー一号に一撃もらったって聞いたけど……」
「あぁ、なに。心配はいらない。きちんと休養を取れば、すぐに治る傷だ。」
ネスの傷の具合について、尋ねる女性、ルナティックに対し、首領は冷静にそう答える。
「しかし、ネスが再び『希望』の担い手と戦う際、今回のような横槍を入れられるのは好ましくない……そうならないようにするためのサポートを任せてもいいかな?ルナティック。」
「OK!お姉さんにまっかせなっさぁ~い♪」
真剣な表情でそう言う首領に対し、ルナティックは妙にくだけた態度でそう言った。