幻想の守護者が次元の守護神を連れてきました

「死ね!!阿号!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ムラドはそう言いながら、自身の身体から大量の金属片を阿号に向けて放つ。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

対する阿号も大量の弾幕を放つ。

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

ムラドの金属片と阿号の弾幕は双方の間で相殺し、土煙が舞う。

ドンッ!!

が、次の瞬間、土煙の中からムラドの鋭利な尻尾が飛び出し、阿号に向かっていく。

「フッ!!」ヒョイ…ガッ!!

が、阿号はその尻尾をかわし、左手で掴む。

「はぁっ!!」

ドンッ!!

尻尾を掴んだ後、阿号は右手から先が尖った触手を土煙の中のムラドに向けて、放つ。

「ぐっ!?」

ザクッ!!

そんな阿号の触手をムラドは右腕を盾にして受け止める。

「……硬いな……」

「フッ……今の我が身体は『あのお方』に強化されているのだ……」

受け止められた後、そう言う阿号に対し、ムラドは不敵な笑みを浮かべながら、そう言う。

「さらに……はあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ムラドがそう言った次の瞬間、阿号が掴んでいる尻尾から大量の金属片が阿号に向けて、放たれる。

「ぐっ!?」

「「阿号!!」」

「フフフ……今の俺は身体の至るところから金属片を放つことができるのだ………」

尻尾から放たれた大量の金属片を受け、ダメージを負う阿号に三体の低級ホラーと五体のグールを倒したノゾミとにとりがそう言うなか、ムラドは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。

「ぐっ………」

「阿号!!貴様はこの場で確実に処刑する!!」

ジャキィィィンッ!!

ムラドはそう言いながら、身体から放出した金属片で二本の剣を生成。両手で握って阿号に斬りかかる。

「くっ………」

ジャキィィィンッ!!

対する阿号は両腕から剣を出現させ、

ガキィィィンッ!!

ムラドの剣を受け止める。

「「はあああぁぁぁーーーっ!!!」」

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

その後、阿号とムラドは十数回と斬り合いを始める。

「阿号!!」

ムラドと死闘を繰り広げる阿号に対し、ノゾミはそう言いながら加勢しようとする。

「大丈夫だよ。ノゾミ。」

が、にとりがそう言って止める。

「?にとり?」

「阿号はホラーには……『マジンラー』には絶対に負けないよ……」

心から信頼する目で阿号を見ながら、にとりはそう言う。

「ハハハハハッ!!無駄だ!!阿号!!貴様では俺の身体に傷一つ付けることはできない!!」

そんななか、ムラドは阿号と斬り結びながら、高笑いしながらそう言う。

「それはどうかな?」

「なに?……ッ!?」

が、次の瞬間、ムラドは自分の身体が所々、凍りづき、動けなくなっていることに気付く。

「両腕の剣に冷気を纏わせて、斬りつけることで貴様の身体を少しずつ凍らかせてもらった………」

「貴様!!」

「はぁっ!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

ムラドの身体を凍らかせ、身動きを封じた後、阿号はアッパーを食らわせて、ムラドを上空に殴り飛ばす。

「グオオオォォォーーーッ!?」

「終わりだ。」スッ

阿号はそう言いながら、一枚のスペルカードを取り出す。

「記符、『メモリーズウェポン』。」

パァァァ

阿号がそう言った瞬間、スペルカードが『幻想卿』にいる友人の一人、霧雨魔理沙のミニ八卦炉に変わる。

「“マスタースパーク”!!!」

「!?」

ズガアアアァァァーーーンッ!!

阿号がそう言った瞬間、阿号の手にあるミニ八卦炉から極太のレーザービームが放たれる。

「グオオオォォォーーーッ!?」

ドッカァァァンッ!!

阿号が能力でコピーした魔理沙の“マスタースパーク”を受け、ムラドは上空で断末魔の叫びを上げながら爆発し、消滅した。
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