『フォールテ学園』、グラウンド・・・

「はぁ……はぁ……」

「………」

その頃、ノゾミは突如、乱入してきたディスペアーを相手に苦戦していた。

「どうした？私の対となる『希望』の“力”はこの程度なのか？」

「くっ……クロックアップ！！」

『Clock Up』

・・・フッ・・・

ディスペアーがそう言うなか、ノゾミはそう言いながらクロックアップを使い、超光速の世界に入る。

「……クロックアップ。」

『Clock Up』

・・・フッ・・・

が、ディスペアーも静かな声でそう言いながらクロックアップを使い、超光速の世界に入ってくる。

「！？」

「クロックアップを使えば勝てると思ったのか？」

そのことに驚くノゾミに対し、ディスペアーはそう言いながらディスペアーサーベルで斬りかかってくる。

「ッ！！」

ガキィィィンッ！！

対するノゾミは龍化させた左手でディスペアーのディスペアーサーベルを受け止める。

「フッ！！」

ドカッ！！

「くっ！！」

ディスペアーはすぐさま左足でノゾミの脇腹に蹴りを入れる。

が、ノゾミは咄嗟に魔力で薄く“障壁”を張ることでダメージを軽減させながら右腕でディスペアーの足を掴み、さらに出現させた龍の尻尾をディスペアーの腰に巻きつかせて拘束する。

「！ほぅ………」

そのことにディスペアーがそう関心の声を上げるなか、ノゾミはクロックアップを使うのと同時に生成し、隠蔽魔法で隠していたスフィアをディスペアーの背後まで移動させる。

(今だ！！)

ズガアアアァァァンッ！！

次の瞬間、ノゾミはそう思いながらスフィアから砲撃を放つ。

『ミスト！！マキシマムドライブ！！』

・・・スゥ・・・

「！？」

が、砲撃がディスペアーに直撃する直前、そう言うガイアウィスパーと共にディスペアーの姿が霧のように消える。

ズガアアアァァァンッ！！

「きゃあああぁぁぁーーーっ！？」

『Clock Over』

ノゾミが自らの砲撃を食らい、吹き飛ばされるなか、互いのクロックは解除される。

「自分ごとやろうという腹だったんだろうが……惜しかったな……」

「くっ……ミスト（霧）のガイアメモリ……」

次の瞬間、そう言いながら現れるディスペアーに対し、ノゾミはそう言いながらなんとか立ち上がる。

「ククク……よくわからねぇが、すっかりボロボロだな……」

『ファイナルベント』

「今、楽にしてやる……」

そんなノゾミに対し、いつの間にか空気になっていた王蛇はそう言いながら“ベノクラッシュ”でトドメを刺そうとする。

「邪魔だ。」

「！？」

ズガァァァンッ！！

「ぐはっ！？」

が、何故かノゾミの前に出たディスペアーがそう言いながらディスペアーサーベルで斬撃を飛ばし、王蛇を吹き飛ばす。

『ヒート！！マキシマムドライブ！！』

「はあああぁぁぁーーーっ！！」

「！？」

ズバババババババババババババババァンッ！！

「グオオオォォォーーーッ！？」

ドッカァァァンッ！！

王蛇を吹き飛ばした後、ディスペアーは炎を纏わせたディスペアーサーベルでベノスネーカーを斬り刻み、倒す。

「！？ベノスネーカーが！！何のつもりだ！？てめぇ！！」

「ホープを倒すのは私だ。邪魔をするなら何者だろうと斬り捨てる。」

倒されたベノスネーカーを見て、激昂しながらそう尋ねる王蛇に対し、ディスペアーは冷たい態度でそう答える。

「ッ！！野郎！！」

『ファイナルベント』

対する王蛇はそう言いながら今度は“ヘビープレッシャー”をディスペアーに食らわせようとする。

『アイスエイジ！！マキシマムドライブ！！』

「「！？」」

パキィィィンッ！！

が、ディスペアーがアイスエイジメモリをディスペアーサーベルにセットし、切っ先を向けた瞬間、王蛇とメタルゲラスが一瞬の内に凍りつく。

「ふん。」

バキィィィンッ！！

次の瞬間、ディスペアーはディスペアーサーベルで王蛇とメタルゲラスを粉々に粉砕した。