地獄の妖精と月の民

「む、ムテキゲーマー……!!」

「ほぅ、やっぱ知ってんのか……なら、こっからはてめぇのターンはなしだ!!」

ムテキゲーマーに強化変身した和也を見て、戦慄しながらそう呟くダークキバに対し、和也はそう言いながらガシャコンキースラッシャーを手に向かっていく。

「ちぃっ!!」

対するダークキバは対抗しようとザンバットソードを振るう。

「遅ぇっ!!」

「!?」

ガキィィィンッ!!

が、和也はそう言いながらガシャコンキースラッシャーでダークキバの手元からザンバットソードを弾き飛ばし、

ドカァァァンッ!!

ダークキバの腹を蹴り飛ばす。

「がはぁっ!?」

『キメワザ!!』

「!?ま、待ってくれ!!俺は悪魔に唆されただけなんだ!!だから、命だけは……」

蹴り飛ばされた後、ハイパームテキガシャットを押し込み、必殺技を放つ体制に入った和也に対し、ダークキバは腰を抜かしながらそう命乞いを始める。

「はっ!この期に及んで命乞いか……つくづく最低な野郎だな。残念だが……てめぇの運命は……ここまでだ!!」

『キメワザ!!』

「い、嫌だ……せっかく転生したのに……もう死にたくない……やめろおおおぉぉぉーーーっ!!」

『HYPER CRITICAL SPARKING!!』

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ドカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカァァァンッ!!

次の瞬間、和也は光を纏いながら瞬間移動のような超高速移動を駆使しての連続キックを食らわせる。

「ぐわあああぁぁぁーーーっ!!?」

ドッカァァァンッ!!

和也の“ハイパークリティカルスパーキング”を食らった次の瞬間、ダークキバはそう断末魔の叫びを上げながら爆発し、消滅した。

「ふぅ……」

(この様子だと十中八九、サグメとクラウンピースと一緒に街に出かけている春美達の方にも『Xマジンラー』とショッカーが向かっているとみて、間違いなさそうだな……)

「まぁ、あいつらならなんとかなるか……」

ダークキバを撃破した後、和也はそう言いながら怪人や断片、悠姫達と戦っているノゾミやカオリ達の救援に向かっていった。
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