地獄の妖精と月の民

「思ってたより厄介な相手だね。」

「どうする?ノゾミ。」

合流した後、ノゾミ達六人はモーファの攻略法について、話し合う。

「……ん?」

そんななか、ヴィオラがあることに気付く。

「どうしたの?ヴィオラちゃん。」

「あれ。何だろう?」

エレンにそう答えながら、ヴィオラが指差す先には赤い玉のようなものがモーファの中にあった。

「あれって……」

「ちょっwwwwwそこまで一緒とかwwwww」

「?美咲ちゃん。零次君。」

「あれが何なのか、知ってるの?」

モーファの中にあった赤い玉を見て、そう言う美咲と零次に対し、ノゾミとセッテは首を傾げながらそう尋ねる。

「えぇ。あれが奴の本体にして弱点。」

「あの玉を水の中から引き摺り出してぶっ壊せば倒せるぜwwwww」

「問題はどうやって引き摺り出すかだけど……」

「……私……考えがあるんだけど……」

「「「「「ん?」」」」」

ズズズ・・・ッ!!

セッテがそう言いながら自身が思いついた案をノゾミ達に伝えるなか、モーファは一旦湖の中へと消える。

「それじゃあ皆。お願い。」

「「「「「了解(wwwww)!!」」」」」

作戦を伝え終えた後、そう言うセッテにノゾミ、美咲、零次と共にそう答えながら、ヴィオラとエレンはウイングロード擬きから地上へと下り立つ。

ズオオオォォォッ!!

「“力”を貸して!!スターライト!!」

「ダークネス!!」

『あぁ!!ヴィオラ!!エレン!!』

『存分に妾らを振るうが良い!!』

モーファが再びその姿を見せるなか、ヴィオラは神々しい“力”を放つ白い片手剣、スターライトソードを、エレンは禍々しい“力”を放つ黒い片手剣、ダークネスソードを取り出しながらそう言い、対するスターライトソードとダークネスソードはそう言う。

そして、二人はスターライトソードとダークネスソードを握っていない方の手を繋ぎ、スターライトソードとダークネスソードの切っ先を天に掲げる。

「顕現せよ!!白き雷!!」

「顕現せよ!!黒き雷!!」

バチイイイィィィンッ×2!!

ヴィオラとエレンがそう言った瞬間、ヴィオラのスターライトソードには白い雷が、エレンのダークネスソードには黒い雷が落ち、刀身に纏われる。

「清き力と美しき魂が!!」

「邪悪な力と魂を討ち滅ぼす!!」

二人はそう言いながらそれぞれの剣を突きを放つ体制で構えながら引く。

「「“混沌之雷刺突マーブルスクリュー・ボンナバン!!!」」

ズガアアアァァァーーーンッ!!

次の瞬間、二人はそう言いながら剣を突きだし、その剣から雷を放ち、二色の雷は混ざり合いながらモーファへと突き進む。

ズオオオォォォッ!!パキキ・・・ッ!!

ズガアアアァァァーーーンッ!!

「ちょっwwwww初代wwwww」

「笑ってないでいくわよ!!」

「ういwwwww“ホーリー・ライズ”!!wwwww」

「グレイプニル!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ギュルルルルルルルッ!!バシィィィンッ!!

ヴィオラとエレンの合わせ技、“混沌之雷刺突”をモーファが巨大な二本の触手と生成した氷の壁で防ぐなか、零次は真上から光の柱を何本も突き刺し、美咲は能力で創造したグレイプニルを巻きつかせて身動きを封じる。

「今だ!!」

ザパァーンッ!!

そんななか、セッテはそう言いながら自分からモーファの中に飛び込み、

バチイイイィィィンッ!!

身体から雷を放出する。

「■■■■■■■■■ーーーッ!!!」

セッテの身体から放出される雷にモーファがそう苦痛の叫びを上げるなか、本体であるコアがセッテを取り込もうと向かってくる。

「ッ!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

が、セッテは雷を纏わせた右足でコアを逆に地上まで蹴り飛ばす。

「いくよ!!エンリュウ!!」

『エンリュウ!!マキシマムドライブ!!』

『おうよ!!ノゾミ!!』

ズドォォォンッ!!

その直後、ノゾミはホープガンスラッシュ・ガンモードにエンリュウメモリをセットして、命中率を上げてからシューターを放つ。

ズガァァァンッ!!

次の瞬間、コアは撃ち抜かれ、制御下にあった水は完全に停止した。
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