幻想の守護者が次元の守護神を連れてきました

「「ギャオオオォォォッ!!」」

ムラドが五個の魔石を使って呼び出した、五体の内、二体のグールがにとりに襲いかかる。

「おっと……」ヒョイ

が、にとりはまず頭を低くして、一体のグールの槍をかわし、

「ハッ!!」

「!?」

ドカカカッ!!

もう一体のグールを柱を駆け上るように駆け上がり、蹴りを入れる。

「ギャオオオッ!?」

「っと……」スタッ!!

「「ギャオオオォォォッ!!」」

蹴りを食らったグールがダメージを受けながら後退し、にとりが華麗に着地するなか、最初ににとりに襲いかかった二体とは別の二体のグールが襲いかかってくる。

「甘いよ!!」

「「!?」」

ズドドドドドドッ!!

が、にとりはそう言いながら、新たに襲いかかってきた二体のグールに対し、水色の光球、弾幕を六弾、放つ。

ズガガガガガガァンッ!!

「「ギャオオオォォォッ!?」」

ドカァァァンッ!!

放たれた六弾の弾幕は全て、命中し、二体のグールは断末魔の叫びを上げながら爆発し、消滅する。

「「「ギャオオオォォォッ!!」」」

が、今度は三体のグールが一斉に襲いかかってくる。

「おっと……」フワッ

「「「!?」」」

ガキィィィンッ!!

が、にとりは空中に浮かび上がることで三体のグールの槍をかわし、かわされた槍はそのまま地面に叩きつけられる。

「はぁっ!!」

「「「!?」」」

ザパアアアァァァッ!!ガシィィィンッ!!

かわした直後、にとりは大気中の水を操作して、“水の鎖”を作り出し、三体のグールをまとめて縛り上げて拘束する。

「悪いけど、もう終わりにするよ。」スタッ!!

着地した後、にとりはそう言いながら、一枚のスペルカードを取り出す。

「水符、『河童のフラッシュフラッド』!!」

ズドオオオォォォンッ!!

にとりがそう言った瞬間、スペルカードが極太レーザーのような鉄砲水に変わり、“水の鎖”に拘束されている三体のグールに向けて、放たれる。

「「「ギャオオオォォォッ!?」」」

ドカァァァンッ!!

次の瞬間、三体のグールはにとりの『水符 河童のフラッシュフラッド』を食らい、断末魔の叫びを上げながら爆発し、消滅した。
5/60ページ
スキ