地獄の妖精と月の民

修学旅行から一週間後、『アトラン王国』、『フォールテ学園』、一年Sクラス、教室・・・

「どもーwwwww『ゴリアテ帝国』から来ました零次・柾でぇーすwwwww魔力量は2100万で属性は自然系全部と破壊、創造wwwwwギルドランクはAランクwwwwwよろしくお願いしまーすwwwww」

色々あった修学旅行から一週間後、帝国からミィーナ皇帝とハヤタさんからの紹介で編入してきた零次君は笑顔でそう自己紹介する。

あ。どーも。視点は作者から変わって私、ノゾミ・ナカムラなので悪しからず。

って私は誰に説明してるんだろう?

「いやいやwwwwwメタイぞwwwwwノゾミwwwww」

「モノローグにツッコミ入れないで。」

ドカァァァンッ!!

「げふっ!?」

あ。いつの間にか背後に移動していた零次君の顔面に裏拳放っちゃった・・・まっ。いっか・・・

「ちょっwwwwwヒドスwwwww」

「じゃあ、柾君はデュークさんの後ろの席に座ってね。」

「そして、編入生が殴られたのはスルーされるんですねwwwwwわかりたくありませんwwwww」

「……速く座りなさい。」

「は、はいいいいぃぃぃっ!!」

ヴィヴィオ叔母さんが凄い静かな声でそう言った瞬間、零次君が慌ててそう言いながらエレンちゃんの後ろの席に座る。

「さて、前からお知らせした通り、今日は教育実習生のカオリ先生の実技の課外授業なので皆はこの後、五~六人のグループに分かれてギルド、『希望の翼』前に移動してね。」

『希望の翼』・・・

「そして、課外授業でやってきました。『希望の翼』。」

「誰に言ってんだい?wwwww」

「お黙り。」

ドカァァァンッ!!

「ぐふっ!?」

今度は肘鉄を食らわせました。反省も後悔もしていない。

何故か零次君の扱いはこれで良いと思うし。

「ぐっ……新入りの俺の扱いがちょっと酷い件について……」

「あんたが余計なこと、言うからでしょ。」

肘鉄を食らったお腹を押さえながらそう言う零次君に対し、美咲ちゃんが呆れた様子でそう言う。

因みに私達はいつものメンバー+零次君で次のように分かれました。

ノゾミ・セッテ・ヴィオラ・エレン・美咲・零次

マコト・カイン・アカリ・ジェイ・ラミ

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「じゃあ、私がSSSランクのみを厳選したこの依頼ボードから自分達が受けたい依頼を選んでね。」

私がそう思いながら首を傾げるなか、カオリさんが笑顔でそう言う。

・・・SSSって帝レベルじゃないですか・・・
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