波乱万丈!修学旅行!!

『安らぎ苑』、中庭・・・

わいわい♪がやがや♪

「………」

事件が解決した日の夜、解決のお祝いも兼ねた宴会で生徒達が騒いでいるなか、マコトは一人、宴会場を抜け出し、中庭で月を眺めていた。

「すいません。マコトさん。お待たせしちゃって……」

そんななか、同じように宴会場を抜け出したみゆきがそう言いながら現れる。

「そんなに待っちゃいねぇよ。悪いな。わざわざ宴会を抜け出して呼び出す真似しちまって……」

「いえいえ……」

マコトとみゆきはそう話しながら互いに向き合う。

「先に聞くけど、オークション会場で言ってたあれは本心……なんだよな?」

「……はい……」

「そっか……」

そんなみゆきの答えを聞いた後、マコトは瞳を閉じて息を軽く吐いてから真剣な表情でみゆきを見つめる。

「みゆき……俺は昔からの腐れ縁なクソ野郎のせいで女に対してあまり良い思い出がなかったんだ。だから、誰かを好きになることも好かれることもないとずっと思ってた……」

「………」

「けど、おまえと出会ってから今日まで、おまえと過ごす時間はナカムラ達と過ごす時間とまた違って、すげぇ心地よくて楽しい時間だった。それこそ一生、続けば良いなって思うくらいに……」

「………」

「正直、おまえが拐われた直後に気付いたんだ……おまえのことが好きなんだって……」

「!?マコトさん……」

「みゆき……正直、おまえをちゃんと幸せにできるかわかんねぇけど……俺と……付き合ってくれないか……?」

「……はい!!」

若干恥ずかしそうにしながらもそう告白するマコトに対し、みゆきは笑顔でそう了承する。

「さて!それじゃあ、あいつらにバレる前に戻るか!!」

マコトはそう言いながら宴会場に戻ろうとする。

「あ!マコトさん!!」

が、みゆきがそう言って呼び止める。

「ん?」

マコトがそう言いながら振り向いた瞬間、

チュッ!!

「!?」

「///」

みゆきの唇がマコトの唇と重なる。

パァァァンッ!!

「「!?」」

『おめでとう~~~♪』

その瞬間、何処からか、花吹雪が舞い、ノゾミ、セッテ、アカリ、ジェイ、カイン、ラミ、エレン、ヴィオラ、美咲、零次、ヴェルザ、ヴィヴィオ、カオリ、あかね、やよい、なお、れいか、キャンディの十八人が笑顔で祝福しながら現れる。

「み、皆!?」

「何時からそこに!?」

「ん~……みゆきちゃんがここに来た辺りかな。」

「最初からじゃねぇか!?」

「後、二人の様子は写真や動画に撮影して、動画のコピーは義母さん達やゆっくり幻想卿にいるフラン達に送ったから。」

「何してくれてんの!?」

「あ。これ、私からの贈り物ね。」つ花のブーケ

「いや!!それは流石に速すぎますよ!!カオリさん!!」

「///」

笑顔でそう言うノゾミ、セッテ、カオリの三人にマコトがそうツッコミを入れるなか、みゆきはすっかり顔を真っ赤にする。

こうしてマコトとみゆきは恋人同士になった。
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