幻想の守護者が次元の守護神を連れてきました

「ほぅ……これは驚いたな……まさか、裏切り者の人型魔導具もこの世界に来ていたとはな……」

ノゾミ達がそう話をするなか、龍人みたいな上級ホラー、ムラドがそう言う。

「?裏切り者?」

「こいつら……」

「貴様ら……『マジンラー』の残党か……?」

そのムラドが言った『裏切り者』という単語に対し、ノゾミが首を傾げながらそう言い、にとりが真剣な表情でそう言うなか、阿号は真剣な表情でそう尋ねる。

「フフフ……今の我らは『あのお方』のおかげで更なる“力”を得て、復活したのだ……『クロスマジンラー』としてな!!」

そんな阿号に対し、ムラドは不敵な笑みを浮かべながらそう答える。

「?Xマジンラー?」

「それが今の組織の名か。」

「阿号。貴様はかつて、『マジンラー』の幹部として、魔王 ドレッド様に復活させてもらった身でありながら裏切った……よってここで貴様を処刑する!!」バッ!!

バラララッ!!

ムラドが言った『Xマジンラー』という聞き慣れない単語にノゾミが首を傾げ、阿号が真剣な表情でそう言うなか、ムラドはそう言いながら、五個の魔石をばら蒔く。

ズズズ・・・ッ!!

「「「「「ギャオオオォォォッ!!」」」」」

すると、その五個の魔石から頭に角を二本生やし、槍を持った怪人、量産型ファントム、グールが五体、召喚される。

「どうやら殺る気満々みたいだね。阿号。」

「あぁ。」

パキィィィンッ!!

ムラドと三体の低級ホラー、五体のグールを見て、阿号はにとりとそう話しながら、再び戦闘モードに変わる。

「ノゾミ。ここは私達に任せて、おまえは下がっ」

「嫌よ。」

「ノゾミ……」

「事情はよく知らないけど、今のあなた達は私の使い魔で大切な家族なんだから……私も一緒に戦うわ。」スッ

ノゾミはそう言いながら、剣形態のサクラを取り出し、構える。

「……わかった。だが……無茶はするなよ………」

「えぇ。」

「話し合いは終わったか?かかれぇっ!!」

「「「「「「「「グオオオォォォーーーッ!!」」」」」」」」

阿号とノゾミがそう話をするなか、ムラドがそう言った瞬間、三体の低級ホラーと五体のグールが襲いかかってくる。

こうしてノゾミ達三人は『Xマジンラー』からの刺客である九体の怪人と戦闘を開始した。
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