「！ハッピー！！」

「おっと。動かない方が良いよ。彼女に傷を付けられたくなかったらね。」

拘束されたハッピーを見てそう言うマコトに対し、白い魔法使いはそう言いながらハーメルケインの切っ先をハッピーに向ける。

「！？その声は……」

「てめぇ……緋之宮悠姫か！？」

「へぇ……一ヶ月以上前にミラーワールドで一回だけしか会ってないのによくわかったね……」

そう困惑の声を上げるハッピーとマコトに対し、白い魔法使い・・・ダークジュエルベルトと白い魔法使いのレプリカライダージュエルで変身した悠姫はそう関心の声を上げる。

「あいつらにベルトと宝石を渡したのはやっぱりてめぇら、『Ｘマジンラー』か。」

「そうだよ。そこにいる彼らが君達に仕返ししたがってたみたいだからね。まぁ、そんな彼らを圧倒する君達の強さはちょっと予想外だったけど……」

『グラビティ・ナーウ』

ズシィィィンッ！！

「ぐっ！？」

睨み付けながらそう言ってくるマコトに対し、悠姫はそう言いながらグラビティリングを使ってマコトに強力な重力をかけ、身動きを封じる。

「………」ﾁﾗｯ

「「「！はあああぁぁぁーーーっ！！」」」

「！？」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ！！

マコトに強力な重力をかけ、身動きを封じた後、悠姫はチラリと三体の怪人達に目配せし、その視線に気付いた怪人達は同時に光弾やビームを放ってくる。

「くそ」

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ！！

「マコトさん！！」

次の瞬間、怪人達の攻撃は命中し、マコトがいた所が土煙に包まれる。

「がっ……くっ……」

土煙が晴れると、変身が強制解除されたマコトが倒れた状態で現れる。

「あ……」

「………」

「どうして……どうしてこんなことを！？」

「……これが今のボクの任務だから……」

「ぐっ……ハッピー……」

泣きそうになりながらそう尋ねるハッピーに悠姫が静かな声でそう答えるなか、マコトはそう言いながらなんとか立ち上がる。

「やめときな。今の状態で戦闘を続行すれば死ぬ……じゃあね。」

『テレポート・ナーウ』

・・・フッ・・・

が、悠姫はそう言いながらテレポートリングを使い、ハッピーや怪人達と共に消える。

「ッ……くそおおおぉぉぉーーーっ！！！」

その後、マコトがそう叫ぶなか、騒ぎを聞きつけたノゾミ達が駆けつけてきた。