波乱万丈!修学旅行!!

「くそっ!!あのクソガキ……」

「久しぶりに良い商品が仕入れられると思ったのに……」

「どうするよ?あんな上玉、なかなか巡り会えねぇぞ。」

その頃、マコトに撃退されたナンパ野郎三人組がそう話しながらテッテレーランドの隅にある、人通りの少ない路地まで移動する。

どうやら彼らは主に女性や少女をターゲットにナンパするふりをして近付き、言葉巧みに連れ去り、奴隷オークションに売り捌く奴隷商らしい。

「くそっ!!あのクソガキさえどうにかしちまえば……」

「どうにかってどうするんだよ?腕っぷしじゃ三人係りでも勝てねぇぞ。」

「うっせぇっ!!んなことはわかってるんだよ!!」

「じゃあ、どうするよ?どっかから手っ取り早くチャカでも盗む?」

「あぁ、んで不意討ちでもなんでもしてあのクソガキを」

「物騒な話してるねぇ……」

「「「!?」」」

マコトとみゆきに対する報復の仕方について、そう話し合っている三人組に対し、白い服を着た男女二人を従えた悠姫がそう言いながら近付いてくる。

「あ!あんたは……」

「やぁ。一ヶ月前の奴隷オークションで一度顔を会わせたね。」

自分を見ながらそう言う金髪を始めとする三人組に対し、悠姫はそう言いながら歩み寄る。

「そんな君達にこれをあげるよ。」ガチャッ!!

悠姫はそう言いながら手に持っていた少し大きなアタッシュケースを開け、中身を見せる。

中には怪人の姿が描かれたビー玉サイズの宝石と中央にその宝石が収まる位の窪みがある黒いバックルが入ってあった。

テッテレーランド内、ゲッコーの泉・・・

「ここか……」

その頃、自由行動であることを利用してリッドやカオリ達と別れ、別行動を取っていたヴィヴィオが何かに導かれるようにテッテレーランド内のアトラクションの一つである『ゲッコーの泉』に訪れていた。

この『ゲッコーの泉』はボートに乗って楽しむ広大な泉で人気があるのだが、その日は何故かヴィヴィオ以外、客処か係員すらいなかった。

(感じる……ここにいる何かが私を呼んでる……)

そのことを一切気にも止めずにヴィヴィオはそう思いながらネオバトルナイザーを取り出す。

パァァァ・・・

ザバーンッ!!

「キイイイィィィーーーッ!!」

「!?」

次の瞬間、ネオバトルナイザーが輝きだすと同時に泉からエレキングがそう雄叫びを上げながら現れる。

「キイイイィィィーーーッ!!」

パァァァ・・・シュウウウ・・・

「!?」

次の瞬間、エレキングはそう雄叫びを上げながら自ら光の粒子になり、ヴィヴィオのネオバトルナイザーの中に入っていった。

「これは……」
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