「ねぇ。君、可愛いね。」

「何処の国の子？一人？」

「良かったら俺達と遊ばない？」

そんななか、金髪に褐色肌のイケメソと紫のオールバックに眼鏡のイケメソ、銀髪に垂れ目なイケメソがみゆきにナンパしてきた。

「ふぇっ！？」

「ほら。行こうよ。」

「あ。いや……」

イケメソ三人組はそう言いながらみゆきを連れていこうとする。

「おい。何やってんだ？あんたら……」

が、その瞬間、眉間に若干青筋を浮かべたマコトがそう言いながら戻ってくる。

その両手にはクレープを持っている。

「マコトさん……」

「なに？君、この子のお兄さん？」

「兄貴って訳じゃねぇが、その子の連れではあるな。」

「ふぅーん……とにかく俺達は今からこの子と遊びに行くからどっか行ってくれない？」ｶﾞｼｯ!!

「あっ……」

銀髪からの問いにそう答えるマコトに対し、金髪はそう言いながらみゆきの腕を掴み上げる。

「(ﾋﾟｷｯ!!)そう言うてめぇもその汚ぇ手を離せや。こら。」

ドカァァァンッ！！

それを見たマコトはそう言いながら、みゆきの腕を掴む金髪の右腕を思いきり蹴り上げる。

「痛ってぇっ！？」

腕を蹴り上げられた金髪はそう言いながらみゆきの腕を掴んでいた手を離し、痛みに悶えながら腕を押さえる。

「大丈夫か？星空。」

「は、はい！！」

そんななか、マコトはそう言いながらみゆきと三人組の間に入る。

「悪い。ちょっとこれ、持っててくれ。」

「は、はい。」

「てめぇ。いきなり何しやがる！！」

マコトがそう言いながらクレープをみゆきに渡すなか、眼鏡がそう言いながら右拳で殴りかかってくる。

「フッ！！」ｶﾞｼｯ!!

「！？」

が、マコトはその拳をかわしながら眼鏡の右腕を掴み、

ドカァァァンッ！！

背負い投げの要領で投げ飛ばす。

「ぐへぇっ！？」

「言っとくけど、俺はあの勇者(屑)（バカ）のおかげで多人数相手の喧嘩馴れしてるし。ウェズペリア（こっち）に来てからは師匠達に鍛えられたからそっちがこれ以上喧嘩売るんなら喜んで買うぞ。」

「ぐっ……」

「ちっ……おい！！行くぞ！！」

「覚えてやがれ！！」

眼鏡を投げ飛ばした後、睨みを効かせながらそう言うマコトに恐れを為した三人組はそう言いながらその場から立ち去っていった。