波乱万丈!修学旅行!!
三時間後、宴会場・・・
ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・
その後、『安らぎ苑』で完備されていた温泉を堪能した一行は宴会場で食事会を楽しんでいた。
「は、はい。ジェイ君。あーん……///」
「あーん……(パクッ)……」モグモグ
「ど、どう?///」
「ん……おいしい……」グッ!!
「……いいなぁ……」
そんななか、食べさせ合いをするアカリとジェイを見ながら、ヴェルザやあかね達と一緒に飛び入り参加したみゆきは羨ましそうにそう呟く。
「『いいなぁ……』やあらへんやろ!!みゆき!!」
「ふぇっ!?///」
「何をぼさっとしとるねん!?今がマコトさんと少しでも距離を縮めるチャンスやろ!!」
「で、でも……」
「でもも芋もあらへん!!ほら!!この筑前煮 の小鉢を持って、あの二人のように食べさせ合いしてこいや!!!」ドンッ!!
「ふ、ふえぇぇっ!?」
あかねはそう言いながらみゆきの手に筑前煮の小鉢を持たせ文字通り、背中を押してマコトの近くまで移動させる。
「え、え~と、マコトさん……」
「ん?」
「あ、あーん……///」
「ぶっ!?」
突然、小鉢に入った筑前煮から里芋を箸で取って顔を真っ赤にしながら、そう言いながら口元まで持ってくるみゆきの姿にマコトは思わず吹き出す。
「え!?あ……」
「///」
「い、いただきます……///」
パクッ!!・・・モグモグ・・・
「ど、どうですか……?///」
「う、美味い……な……///」
「///」
「なんていうか……なんか初々しいね。セッテ……」モグモグ
「だね。ノゾミ。」モグモグ
「「カオリさんの作ったフルーツパフェが美味しい♪」」
お互いに顔を赤らめながらも食べさせ合いをするみゆきとマコトを見ながら、ノゾミとセッテはそう話しながら台所を借りたカオリが作ったフルーツパフェを堪能する。
「なぁ。ちょっと良いか?」
「ん?」
そんななか、ノゾミが零次に呼ばれ、二人は中庭へと移動した。
中庭・・・
「なに?話って……」
中庭に移動した後、ノゾミは首を傾げながらそう零次に尋ねる。
「……あんた……俺のことを知ってるよな?」
対する零次は真剣な表情でそう聞き返す。
「……直接の面識はないのによくわかったね……」
「やっぱり。こっち(ウェズペリア)に避難する前にラースが言っていた『ノゾミ』ってあんたのことだったのか……なんで俺達を助けたんだ?」
普通の表情でそう言うノゾミに対し、零次は真剣な表情でそう尋ねる。
「う~ん……別にこれといった理由はないんだよね。」
「は?」
「強いて言えば、そっちの世界の馬鹿勇者の巻き添えで死なせるのは嫌だった……ただそれだけだよ。」
「助けるのに理由はいらないってか?何処の工藤だよ。」
「話はそれだけ?じゃあ、私はフルーツパフェがまだ食べ途中だから、宴会場に戻りたいんだけど。」
「あれ?今、割とシリアスなお話場面だよね?それなのにパフェ優先?」
「私はシリアスなお話よりも甘いものが好きなの。じゃっ。」
「ちょ、ちょっと待てよ!!」
そう言いながら宴会場に戻ろうとするノゾミに対し、零次はそう言って制止する。
「……なに?」
「……ありがとよ。俺達を助けてくれて……」
若干恥ずかしそうにしながらもそうお礼の言葉を言う零次に対し、ノゾミは一瞬面食らったような表情を浮かべる。
「(クスッ)どういたしまして。」
が、ノゾミは純粋な笑顔でそう言いながら宴会場へと戻っていった。
「………」
【どうだった?レイジ。私達の恩人であるノゾミ・ナカムラは。】
その後、一人残された零次の左肩に小さな黒い竜がそう言いながら現れる。
「バハムート……あぁ、なんていうか……ラースともまた違った不思議な奴だよ。あいつは……」
【なんだ?惚れたのか?まぁ、私達は別に構わないが。】
「違ぇよ。ただあいつには不思議な力がある。能力とかじゃない何かを……」
【ふぅーん……】
「それが何なのかはわかんねぇが、俺達はあいつに助けられた。その事実は変わらねぇ……」
【そうだな。】
「だから、何か起きた時は俺達があいつに恩返しをする時だ。良いな?」
【わかっている……】
真剣な表情でそう言う零次に対し、小さな黒い竜・・・バハムートも真剣な表情でそう言った。
ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・
その後、『安らぎ苑』で完備されていた温泉を堪能した一行は宴会場で食事会を楽しんでいた。
「は、はい。ジェイ君。あーん……///」
「あーん……(パクッ)……」モグモグ
「ど、どう?///」
「ん……おいしい……」グッ!!
「……いいなぁ……」
そんななか、食べさせ合いをするアカリとジェイを見ながら、ヴェルザやあかね達と一緒に飛び入り参加したみゆきは羨ましそうにそう呟く。
「『いいなぁ……』やあらへんやろ!!みゆき!!」
「ふぇっ!?///」
「何をぼさっとしとるねん!?今がマコトさんと少しでも距離を縮めるチャンスやろ!!」
「で、でも……」
「でもも芋もあらへん!!ほら!!この
「ふ、ふえぇぇっ!?」
あかねはそう言いながらみゆきの手に筑前煮の小鉢を持たせ文字通り、背中を押してマコトの近くまで移動させる。
「え、え~と、マコトさん……」
「ん?」
「あ、あーん……///」
「ぶっ!?」
突然、小鉢に入った筑前煮から里芋を箸で取って顔を真っ赤にしながら、そう言いながら口元まで持ってくるみゆきの姿にマコトは思わず吹き出す。
「え!?あ……」
「///」
「い、いただきます……///」
パクッ!!・・・モグモグ・・・
「ど、どうですか……?///」
「う、美味い……な……///」
「///」
「なんていうか……なんか初々しいね。セッテ……」モグモグ
「だね。ノゾミ。」モグモグ
「「カオリさんの作ったフルーツパフェが美味しい♪」」
お互いに顔を赤らめながらも食べさせ合いをするみゆきとマコトを見ながら、ノゾミとセッテはそう話しながら台所を借りたカオリが作ったフルーツパフェを堪能する。
「なぁ。ちょっと良いか?」
「ん?」
そんななか、ノゾミが零次に呼ばれ、二人は中庭へと移動した。
中庭・・・
「なに?話って……」
中庭に移動した後、ノゾミは首を傾げながらそう零次に尋ねる。
「……あんた……俺のことを知ってるよな?」
対する零次は真剣な表情でそう聞き返す。
「……直接の面識はないのによくわかったね……」
「やっぱり。こっち(ウェズペリア)に避難する前にラースが言っていた『ノゾミ』ってあんたのことだったのか……なんで俺達を助けたんだ?」
普通の表情でそう言うノゾミに対し、零次は真剣な表情でそう尋ねる。
「う~ん……別にこれといった理由はないんだよね。」
「は?」
「強いて言えば、そっちの世界の馬鹿勇者の巻き添えで死なせるのは嫌だった……ただそれだけだよ。」
「助けるのに理由はいらないってか?何処の工藤だよ。」
「話はそれだけ?じゃあ、私はフルーツパフェがまだ食べ途中だから、宴会場に戻りたいんだけど。」
「あれ?今、割とシリアスなお話場面だよね?それなのにパフェ優先?」
「私はシリアスなお話よりも甘いものが好きなの。じゃっ。」
「ちょ、ちょっと待てよ!!」
そう言いながら宴会場に戻ろうとするノゾミに対し、零次はそう言って制止する。
「……なに?」
「……ありがとよ。俺達を助けてくれて……」
若干恥ずかしそうにしながらもそうお礼の言葉を言う零次に対し、ノゾミは一瞬面食らったような表情を浮かべる。
「(クスッ)どういたしまして。」
が、ノゾミは純粋な笑顔でそう言いながら宴会場へと戻っていった。
「………」
【どうだった?レイジ。私達の恩人であるノゾミ・ナカムラは。】
その後、一人残された零次の左肩に小さな黒い竜がそう言いながら現れる。
「バハムート……あぁ、なんていうか……ラースともまた違った不思議な奴だよ。あいつは……」
【なんだ?惚れたのか?まぁ、私達は別に構わないが。】
「違ぇよ。ただあいつには不思議な力がある。能力とかじゃない何かを……」
【ふぅーん……】
「それが何なのかはわかんねぇが、俺達はあいつに助けられた。その事実は変わらねぇ……」
【そうだな。】
「だから、何か起きた時は俺達があいつに恩返しをする時だ。良いな?」
【わかっている……】
真剣な表情でそう言う零次に対し、小さな黒い竜・・・バハムートも真剣な表情でそう言った。