力の意義

一週間後、『ウェズペリア』、『アトラン王国』、ナカムラ家、敷地内・・・

「色々とお世話になりました。」ペコリ

「別に気にするな。」

「むしろこっちの問題に巻き込んでごめんね。」

『Xマジンラー』による七度目の襲撃事件から一週間後、六人を代表して頭を下げながらそう言うみゆきちゃんに対し、マコト君と私はそう言う。

あ。どーも。視点は作者から変わって私、ノゾミ・ナカムラなので悪しからず。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「いやいや。ジョーカーが復活してリベンジャーと組んでた時点でウチらも巻き込まれとったもんやから。」

「こちらこそ、私のせいでノゾミさんに色々と辛い思いをさせてすいません。」

私がそう思いながら首を傾げるなか、あかねちゃんとれいかちゃんがそう言う。

「いやいや。あれは“力”をコントロールできなかった私のせいだから気にしないで。」

そんなれいかちゃんに対し、私はそう言う。

因みに今日はみゆきちゃん達、スマイルプリキュア組がお父さんのサイライナーで自分達の世界に帰る日だったりします。

もっと言えば、帰る時間軸は彼女達がジョーカーに飛ばされた直後の時間軸なので悪しからず。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「そういうこと。後、君達にこれを渡しておくよ。」

そんななか、お父さんはそう言いながらみゆきちゃん、あかねちゃん、やよいちゃん、なおちゃん、れいかちゃんの五人にライダーパスを手渡す。

あ。因みに和也さんやフェイトさん、リヒテルさん達は先に自分達の世界に帰っているので悪しからず。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「?一翔さん?」

「これは何ですか?」

「「「?」」」

私がそう思いながら首を傾げるなか、やよいちゃんとなおちゃんは受け取ったライダーパスを見ながら首を傾げ、みゆきちゃん、あかねちゃん、れいかちゃんの三人も首を傾げる。

「それは今から君達を乗せる次元列車 サイライナーのライダーパスだ。それがあれば、あっちに帰った後もサイライナーで行き来できる。」

「こんな貴重なものを頂いていいんですか?」

「あぁ、一週間前も『Xマジンラー』の襲撃から護るために共に戦ってくれたお礼だ。」

「それにみゆきちゃんにとってもこれで『終わり』にはしたくないだろうしなwww」

「ふぇっ!?///」

彩夏さんの言葉に対し、みゆきちゃんが何故か顔を赤らめながら反応する。ってどうしたの?

「………」

マコト君はマコト君で目を反らしてるし。

「フフフ……確かにみゆきはこのままじゃ終われへんもんなぁ……」ニヤニヤ

「あ、あかねちゃん!?」

「確かにそうだね。」ニヤニヤ

「このままじゃ終われないね。」ニヤニヤ

「ですね。」ニヤニヤ

「クル。」ニヤニヤ

「皆まで!?いや、っていうか別にそういう訳じゃーーー」

その後、みゆきちゃんはあかねちゃん達五人から一頻りからかわれてからあかねちゃん達と一緒にサイライナーに乗り込み、自分達の世界へと帰っていった。まる。
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