力の意義

『Xマジンラー』本部、廊下・・・

「♪~♪~」

「お帰り。なんか機嫌良さそうだけど、良いことでもあった?」

『アクエリアス』から戻った後、鼻歌を歌いながら自分の部屋へと向かう闇梨紗に対し、悠姫が壁に寄りかかりながらそう尋ねてくる。

「悠姫……たいしたことじゃないわ。ただ、例の子達のことで面白くなってきただけ……」

対する闇梨紗はそう答えながら悠姫の前を通り過ぎる。

「……ボクにはあなたの考えてることがよくわからない……あなたは一体何がしたいんだい?」

そんな闇梨紗に対し、悠姫は真剣な表情でそう尋ねる。

「……私は私のやりたいようにやってるだけ。この組織に手を貸してあげてるのはただの気まぐれ……」

「………」

「あなたこそ、なんでこの組織に身を置くのかしら?別に組織の考えに共感している訳じゃないんでしょ?」

「……ボクにはボクの目的がある……その目的を果たすためにこの組織にいるだけ……」

「ふぅーん……まっ。私の邪魔にならなきゃどうでもいいわ……じゃあね。」

闇梨紗はそう言いながらその場を歩き去っていく。

「……まっ。今は彼女達にも興味を持ったからっていうのも理由の一つだけどね。」

ヴゥンッ×3!!

その後、悠姫はそう言いながら右手を横に振り、三つの空間モニターを出現させる。

その空間モニターにはノゾミ、セッテ、雪那の三人が映し出されていた。
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