デビルガンダムドラグーンを倒した後、ノゾミとセッテは地上に降り立ち、ノゾミは元の姿に戻り、セッテはデュアから降りて、デュアも人化した姿に戻る。

パァァァ・・・

「「「！？」」」

その直後、ノゾミの胸の中からデビルガンダムドラグーンとの戦闘の最中、ノゾミの精神世界で誕生したネクサスメモリが輝きながら現れ、ノゾミの手に収まる。

「ノゾミ。」

「そのメモリは何だ？」

「あぁ、うん。このメモリはネクサスメモリって言って『絆』の記憶を宿したメモリらしいんだけど」

「お姉ちゃん！！」

「「「！？」」」

ガバッ！！ドサッ！！

ネクサスメモリのことについて、首を傾げながらそう尋ねるセッテとデュアにそう説明しているノゾミの言葉の最中、一翔やリヒテル達と共に近くに降り立ち、ホーリートライデントから降りたヴェルザがそう言いながら抱きついてくる。

ノゾミはヴェルザを受けとめることはできたが、思わずそのまま仰向けに倒れ込む。

『(ナカムラ)ノゾミ(さん)(ちゃん)！！』

その直後、地上や上空で戦っていた一同が駆け寄ってくる。

「み、みゆきちゃん。あかねちゃん。やよいちゃん。なおちゃん。れいかちゃん。キャンディ……まだウェズペリア（こっち）にいたの？」

「あ。はい。まだ私達の元いた世界の座標が見つからなかったので……」

「そうじゃなくても星空達はナカムラのことを心配して残るつもりだったけどな。」

「特にれいかは自分の責任でもあると感じているみたいだったから、後で謝っとけよ。」

首を傾げながらそう尋ねるノゾミにみゆきが若干気まずそうにしながらそう答えるなか、マコトと和也がそう言う。

和也の後ろには春美、ひかる、一輝、和輝、貴利矢の五人もいる。

「春美さん。ひかるさん。一輝さん……ミラーワールドでの一件はすいませんでした……」

春美、ひかる、一輝の三人に対し、ノゾミは抱きついているヴェルザに一旦離れてもらいながら立ち上がり、頭を下げながらそう謝罪する。

「いいっていいって。」

「そうそう。別にノゾミちゃんが悪い訳じゃないし。万が一の時はスィンちゃんの『黄泉還りの杭』もあるし。」

「あれは俺達の力不足が招いた結果だしな。」

「という訳で……」

ドゴォンッ！！(かなり鈍い音)

対する春美、ひかる、一輝の三人がそう言うなか、和也はそう言いながら強力なチョップをノゾミの脳天に食らわせる。

「あ痛ぁっ！？」

「ノゾミ！？」

「お姉ちゃん！？」

「今のはちょっとした仕置きだ。比較的優しい方の。」

「いやいや！！今、結構鈍い音がしたんやけど！？」

チョップを食らった頭を押さえながら涙目でそう言うノゾミにセッテとヴェルザがそう言うなか、そう言う和也に対し、あかねがそうツッコミを入れる。

あはは・・・っ！！

その後、その場は何故か笑いに包まれ、無事に立ち直れたノゾミも泣きながらも笑顔になる。

カシャッ！！

「うん。良い笑顔が撮れたな……悪いな。店主さん。店でデザートをご馳走してもらっただけでなく、わざわざウェズペリア（こっち）に連れてきてもらって……」

「いえいえ。こちらこそ、ノゾミちゃんに立ち直るためのアドバイスをして頂いた恩がありますから。」

そんななか、物影から密かに皆と笑い合うノゾミを写真に収めながらそう言う姫矢に対し、リサはそう言いながらノゾミの方を見る。

(ノゾミちゃん……あなたは昔の私によく似ている……だからこそ、光を見失わないで……そうすれば、きっと………)

「リサ、なんか歳不相応よ。まるで歳を誤魔化してるみたい。」

「心を読まないで。スィン。」

いつの間にか近くにいて心を読みながら、苦笑いしながらそう言うスィンに対し、リサも苦笑いしながらそう言う。

その後、リサはスィンと姫矢と共にノゾミ達の方へと向かった。