昼頃、『安らぎの縁側』・・・

「未来は変えられるかもしれない、光は絆……か……」

「ノゾミちゃん。ちょっとおつかいに行ってもらっていい？」

「あ。はい。わかりました。」

姫矢が去った後の昼頃、そう呟きながら仕事をするノゾミに対し、リサはそう言いながら買い物リストが書かれた紙と財布が入ったエコバッグを手渡し、ノゾミはそう言いながら受け取る。

その後、外に出たノゾミはミラーワールドに行く前にツキトから貰ったホープカラーのマシンウィンガー・・・自身の専用バイク、マシンホープスを“BOX”から取り出し、跨がる。

「安全運転で気を付けてね。」

「はい。リサさん。行ってきます。」

次の瞬間、ノゾミはそう言いながらマシンホープスで走っていった。





「よし。これで買うものはだいたい買ったかな。」

リストに書かれてあったものを一通り買った後、ノゾミはそう言いながら、エコバッグの中に入れた買ったものとリストを見比べながら果物屋から出る。

「少し、お話でもどうかしら？ノゾミ・ナカムラ。」

「！？」

その後、マシンホープスに跨がろうとした瞬間、いつの間にか近くにいた闇梨紗が不敵な笑みを浮かべながらそう話しかけてくる。

「あなたは……ッ！！」

ノゾミはそう言いながらサクラを取り出し、構える。

「あら？良いのかしら？ここで殺り合えば、間違いなく関係のない人が死ぬわよ？」

「ッ……」

が、不敵な笑みを浮かべながらそう言う闇梨紗の言葉にノゾミは苦い表情を浮かべながらサクラを下ろす。

「フフフ……素直な子ね。嫌いじゃないわ。」

「………」

「安心しなさい。私はただお話がしたいだけ……ついて来なさい……」

闇梨紗はそう言いながら歩き始める。

「………」

対するノゾミはマシンホープスとエコバッグを“BOX”に仕舞い、闇梨紗の後をついて行った。