幻想の守護者が次元の守護神を連れてきました

『ウェズペリア』、『ビャッコの森』内・・・

「グオオオォォォーーーッ!!」

「にとり!!そっちに行ったよ!!」

あの禁忌召喚事件から数日後、ギルドの依頼で訪れた『ビャッコの森』で体長7~8mくらいの翼が生えた紫色の蛇みたいな魔物、毒蛇竜 ベノムナーガが暴れ狂うなか、私はそう一緒に来たにとりに言う。

あ。どーも。視点は作者から変わって、ノゾミ・ナカムラです。はい。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「了解!!」

ザパアアアァァァッ!!

「グオオオォォォーーーッ!?」

私がそう思いながら首を傾げるなか、にとりはそう言いながら大気中の水を操作して、ベノムナーガと同じサイズの“水龍”を生成。

ベノムナーガの翼と身体に巻き付かせる。

「グオオオォォォーーーッ!!」

ズドォォォンッ!!

自分に巻き付いてきた“水龍”がうっとおしく思ったのか、ベノムナーガは岩をも溶かす毒液をにとりに向けて放つ。

「光学、『オプティカルカモフラージュ』!!」

・・・フッ・・・

「!?」

が、にとりは咄嗟に取り出したスペルカード、『光学 オプティカルカモフラージュ』を使い、姿を消してベノムナーガの毒液をかわす。

「フッ!!」

「!?」

ズドォォォンッ!!

にとりの姿を見失い、困惑するベノムナーガに対し、今度は私が銃形態のサクラで『氷結』の効果を付与した銃弾をベノムナーガに巻き付いている“水龍”に撃ち込む。

ピキピキピキッ!!

「グオオオォォォーーーッ!?」

すると、“水龍”は一瞬にして凍りつき、ベノムナーガの身動きを完全に封じる。

「今よ!!阿号!!」

「あぁ!!武符、『号殺剣』!!」

そんななか、そう言う私に対し、既に戦闘モードになり、背中から出した紅蓮の花のようなロケットブースターで飛んでいた阿号がそう返事しながら、スペルカードを発動。

ズオオオオオッ!!ガシィィィンッ!!

すると、右腕から大量の触手が出て巨大な剣、『号殺剣』が生成され、阿号は号殺剣を装備する。

「はあああぁぁぁーーーっ!!!」

「!?」

ズバアアアァァァンッ!!

次の瞬間、阿号は号殺剣でにとりと私がベノムナーガの身動きを封じるために作った“氷龍”ごとベノムナーガを斬り裂いた。
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