新たな力、暴走

「貴様、何故この重力の中で立ち上がれる!?それにその姿は一体……!?」

未だに発動している重力の中で立ち上がり、且つ『伊邪那美』の権能でコピーしたラースの『屈折』を使ってビット達のビームを跳ね返し、一掃したノゾミに対し、リベンジャーはそう困惑の声を上げる。

「………」バサァッ!!

対するノゾミは何も言わずに翼を羽ばたかせる。

ズババババババババババババババババババババァンッ!!

「!?」

すると次の瞬間、本来なら紫蓮との合わせ技である“風刃”が大量に放たれ、リベンジャーに襲いかかる。

ズババババババババババババババババババババァンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!?」

(斥力で反射できない!?)

「ぐおおおぉぉぉーーーっ!!」

「!?」

ノゾミが放ってきた“風刃”でダメージを受けながら、リベンジャーが内心でそう思いながら困惑するなか、翼を羽ばたかせて超スピードで接近しながら、ノゾミがそう雄叫びを上げながら両手の爪で斬りかかる。

「くっ!!」

ガキィィィンッ!!

対するリベンジャーは両腕から出現させた剣をでノゾミの爪を受け止める。

「ぐおおおぉぉぉーーーっ!!」

ドカァァァンッ!!

「ぐはぁぁぁっ!?」

が、ノゾミはそう言いながらNSと風の魔力を混ぜ合わせ、鎌鼬を含んだ竜巻のように纏わせた右膝で膝蹴りを食らわせ、蹴り飛ばす。

「凄い……けど……」

「あぁ……ヤバいかもな……」

「くっ……はぁっ!!」

ズオオオォォォッ!!バシィィィンッ!!

その様子を見て、未だにリベンジャーの重力に押し潰されそうになりながら春美と和也がそう言うなか、リベンジャーはそう言った瞬間、ノゾミの足元から大量の金色の糸が現れ、ノゾミに巻き付き、拘束する。

「ぐおおおぉぉぉーーーっ!!」

ボオオオォォォッ!!

が、ノゾミがそう雄叫びを上げた瞬間、ノゾミの全身から白銀が混ざった空色の炎が噴き出し、リベンジャーの糸を焼き尽くし、拘束を解く。

「くっ……ッ!?」

パキキ・・・ッ!!

そんななか、リベンジャーの身体が凍りつき、身動きが封じられる。

「ぐおおおぉぉぉーーーっ!!」

コォォォ・・・ッ!!

ノゾミがそう雄叫びを上げた瞬間、ノゾミの前に一つのスフィアが形成される。

ズガアアアァァァーーーンッ!!

次の瞬間、そのスフィアから白銀が混ざった空色の光の砲撃がリベンジャーに向けて、放たれる。

「くっ……嘗めるな!!」

ズガアアアァァァーーーンッ!!

対するリベンジャーも負けじと超進化態に進化したことで強化されたフリーズの破壊光線を放ってくる。

ズガアアアァァァーーーンッ!!

「ぐわあああぁぁぁーーーっ!?」

が、ノゾミの砲撃がリベンジャーの破壊光線を打ち負かし、リベンジャーに大ダメージを与えながら吹き飛ばす。

それと同時にリベンジャーが和也やみゆき達に負荷させていた重力が消える。

ズガアアアァァァンッ!!

「きゃあああぁぁぁっ!?」

「!?危ねぇっ!!」ガシッ!!

が、ノゾミの砲撃とリベンジャーの破壊光線がぶつかり合った瞬間に発生した衝撃にみゆきが吹き飛ばされそうになり、マコトがみゆきの手を掴み、自分に引き寄せ、衝撃に耐える。

「ぐっ……おのれ……!!」

そんななか、砲撃を諸に食らい、ぼろぼろになったリベンジャーがそう言いながら立ち上がる。

「ぐおおおぉぉぉーーーっ!!」

そんなリベンジャーに止めを刺そうとノゾミは翼を羽ばたかせて迫る。が、

「“火印 烈火砲”。」
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