「おっしゃあああっ！！」

「やったね！！ビューティ！！」

「………」

ジョーカーロイミュードが爆死した後、和也はそう言い、そう言うハッピーを始めとしたスマイルプリキュアの四人がカオスビューティに駆け寄り、勝利を喜ぶなか、ノゾミは真剣な表情でジョーカーロイミュードが爆死した煙を見つめる。

「？ノゾミ？」

「どうかしたの？お姉ちゃん。」

そんなノゾミの様子に気付いたセッテとヴェルザは首を傾げながらそう尋ねる。

「よくわからないけど……嫌な予感がする……」

対するノゾミが真剣な表情でそう答えた次の瞬間、

カアアアァァァーーーッ！！

『！？』

ズガアアアァァァンッ！！

ジョーカーロイミュードが爆死した煙から禍々しい“力”を宿した黄金の輝きが放たれ、ノゾミ達はその輝きによって吹き飛ばされる。

「グオオオォォォーーーッ！！」

『！？』

次の瞬間、輝きの中から全身の色が金色になったリベンジャーがそう雄叫びを上げながら現れる。

「おおおっ！！多少のアクシデントはあったものの計画通りに進化することができた！！」

「くっ……どういうことだ？てめぇはジョーカーと一緒に吹っ飛んだじゃなかったのか！？」

超進化態に進化した証である自身の金色の身体を見ながら、そう喜びの声を上げるリベンジャーに対し、和也はそう尋ねる。

「確かに私は先程、ジョーカーと共に倒された……だが、一度は絶望させた青木れいかの心の闇と倒された瞬間に極限まで高まったジョーカーの復讐心から生み出されたマイナスエネルギーを吸収したことで覚醒し、復活したのだ……超進化態としてな！！」

対するリベンジャーは不敵な笑みを浮かべながらそう答える。

「くっ……だったらもう一回倒すまでだ！！」

そんなリベンジャーに対し、和也はそう言いながらガシャコンキースラッシャーで斬りかかる。

「フッ……」

「！？」

『！？』

ズガアアアァァァーーーンッ！！

が、リベンジャーが不敵な笑みを浮かべた瞬間、リベンジャーを中心に強力な斥力が発生し、和也やノゾミ達を吹き飛ばす。

「はぁっ！！」

ズシイイイィィィンッ！！

『うわ(きゃ)あああぁぁぁーーーっ！？』

吹き飛ばした後、リベンジャーは今度は強力な重力を発生させ、ノゾミ達を地面に叩きつける。

パァァァ・・・

その瞬間、ノゾミ達やスマイルプリキュアのバリアジャケットや変身が強制解除される。

「ぐっ……あ……っ！？」

「バリアジャケットと変身が……！？」

「安心しろ。すぐに楽にしてやる……」

和也と一輝がそう言いながらノゾミやみゆき達と一緒に重力で地面に押し付けられるなか、リベンジャーはそう言いながらバットバイラルコアを模した黄金のビットを十基程、生成する。

コォォォ・・・

生成されたビット達はビームを放とうとチャージを始める。

「くっ……このままじゃ」

ドクンッ！！

「！？」

リベンジャーの重力に押し潰されそうになりながら、チャージを始めたリベンジャーのビットを見ながらノゾミがそう言うなか、ノゾミの中で『何か』が鼓動を始める。

ドクンッ！！・・・ドクン・・・ッ！！

「がっ……あぁ……」

(なに？……これ……！？)

「これで終わりだ！！仮面ライダーに魔導師、プリキュア共！！」

ズガアアアァァァンッ×１０！！

リベンジャーがそう言った瞬間、十基のビットは一斉にビームを放ってくる。

「！？」

ドクンッ！！

その瞬間、ノゾミの意識が『何か』に呑み込まれた。